今回はネトルという、イネ科の植物について解説します。
ネトルとは?
高さ30~50センチほどの高さで、葉や茎に触れると赤く腫れてしまいます。これは棘毛と呼ばれる棘があるためです。
学名:Urtica dioica L
読み方:ウルティカ・ディオイカ
urtica
チクチクするという古代ラテン語に由来します。
dioica
雌雄異株という意味です。
歴史
薬効が発見されたのは古代ギリシャ時代で,後にヨーロッパ諸国で重要なハーブとして大切にされてきました。
ネトルの語源
アングロサクソン語で「針」という意味で、茎からとれる繊維が裁縫や布づくりに利用されたから。という説もあります。
各種利用法
料理
若葉を茹でてほうれん草のように食べることもできます。
健康
抗ヒスタミン作用があり、アレルギー症状の緩和に役立ちます。さらに、鉄分を多く含むため、貧血予防や血液の浄化に役立ちます。
栽培
- 気 温・・・高温多湿に弱い為、風通しの良い土壌で育てましょう。
- 害 虫・・・風通しが悪いとカイガラムシが付きやすいです。
- 注意点・・・匍匐性の根で地面を侵略するので、庭には植えないように。
あとがき
今回はあまり知られていないであろう、ちょっとマイナーなハーブについて紹介させていただきました。
このように、ハーブと呼ばれる植物は何百種類とあるので、どんどん情報を載せていきたいと思います。
皆さんもハーブについて調べてみると、思いもよらぬ発見があるかもしれないので、是非調べてみては如何でしょうか?
参考文献
- ハーブのすべてが分かる辞典 ジャパンハーブソサエティー ナツメ社
- ハーブと精油の基本事典 林真一郎 池田書店
- ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
- ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
- ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
- ハーブ図鑑 ガイアブックス ジェニー・ハーディング
- ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
著:白鴉マキト