今回紹介するのは皆さんご存知ローズですが、ハーブの視点で解説していきたいと思います。
目次
主な成分:ゲラニオール
バラの香りの主成分で、ほかにもリナロールやダマスコンなどといった成分が複雑に組み合わさってあの香りができています。
作用としては、落ち込んだ気分をあげる、抗うつ作用や、緩んだ組織を引き締める収れん作用など、様々な効果があります。
特徴
ハーブとして使われるバラは、「オールドローズ」と呼ばれる品種で、華やかな香りが特徴です。
その歴史は古く、紀元前前から遡ります。
各種利用法
料理
花はお菓子作りに使え、冷たいお菓子に利用できます。また、砂糖漬けなどもおすすめです。
ハーブティー
甘く、上品な香りで、かつて「若返りの薬」として、珍重され、クレオパトラがこよなく愛していました。
気分が落ち込んでいるときや、疲れているときにおすすめで、明るく、前向きな気持にさせてくれます。
美容・健康
- 肌を引き締める収れん作用や、消化器系の不調を改善する緩下作用、様々な女性の症状のトラブルに効果が期待できます。
- 精油は美容効果が高く、様々な化粧品や香料に使われています。
栽培
バラの苗は裸苗として売っていて、理想はバラの栽培で使われた土は使わずに、予め土を作り、苗を水に1時間程浸けておきましょう。
歴史
紀元前の壁画には既に描かれており、1888年にイギリスの考古学者がエジプトの墳墓で、5弁のバラを発見しています。
王妃クレオパトラは、アントニウスに初めてあったとき、バラの花弁を20センチ敷き詰めたほか、自身の船の帆にバラの香りを染み込ませるなど、様々なエピソードが残っています。
医者であり哲学者、ヒポクラテスは、あらゆる産婦人科の病気に使うことを奨励しました。同じく軍医のディオス・コルデスは、目や耳の病気、頭痛などにバラを処方したとされています。
ナポレオンの妃、ジョセフィーヌが、園芸師のデュポンと協力し、バラの人工交配に挑戦しました。そして、中国から四季咲きのバラ、チャイナローズと掛け合わせたことにより、ばらの一大革命を起こしました。
まとめ
人の歴史の始まりと共にある芳香植物の一つで、その当時から美容効果が認められ、様々な偉人も愛した歴史のあるハーブです。
学名:rosa
ケルト語のrhodd「赤」からギリシア語のrohcdon「ローズ」となりました。
あとがき
今回はバラについて解説しました。
次回、紹介しきれなかったオールドローズ達の解説をします。
著:白鴉マキト