今回は、ハーブに含まれる成分がどのような仕組みで作られるかを、解説します。
目次
光合成
植物がエネルギーを生産するための仕組みのことで、日光と空気中の二酸化炭素、根から吸収した水分を材料に、有機物と酸素を作りだすシステムのことで、植物に含まれるクロロフィルという細胞がこの仕組みを担っています。
生合成経路
簡単に言うと、植物自身が作り出した有機物を自ら分解し、そこからまた別の成分を合成する仕組みの道筋のことで、代謝経路ともよばれます。この時原料として、光合成と糖分解で作られた単純な物質、専門用語で「前駆物質」が使われます。
クエン酸経路とATP
生物の呼吸で最も重要な経路で、糖質、脂質、タンパク質はこの経路で分解され、ATPという物質を生成します。
ATP、正式名称は「アデノシン5’-三リン酸」といい、生物の運動や代謝、合成に関わるとても重要な物質です。
第一次及び第二次代謝物
生物が生命を維持するための活動のことで、生命に欠かせない成分を一時次代謝物といい、炭水化物やタンパク質などが該当します。
二次代謝物は外敵や病原菌などを寄せ付けないための成分で、フェノール類やアルカロイドを指し、香りや苦味などの正体で、ハーブで取り上げられるのは主にこちらです。
異化作用と同化作用
一時代謝物で作られた有機物を、酵素を使って単純な物質にすることを、「異化作用」。栄養として摂取した成分を自ら構成する成分に変換することを「同化作用」といいます。
ざっくり言ってしまうと人間で言うなら食事に当たり、食べたものを消化して自分の栄養にすることです。
まとめ
植物は光合成によってエネルギーの元になる炭水化物やタンパク質を生産し、それを材料に生命の維持や外敵から身を守るための成分を自ら作り出せるということです。
あとがき
今回は、植物の仕組みについて拙いながらも解説しましたが、本題であるハーブの成分については、追々解説していきますので、よろしくおねがいします。