今回は、化合物の配列について解説します。
目次
化合物の構造
化学結合した原子の結合方法で名前が変わり、骨格の名称で分類されます。
鎖状・直鎖骨格
原子の配列の連鎖が開いている構造のことです。
環式・環状骨格
原子の配列が輪になっています。
複素環式化合物
環状構造が2つ、またはそれ以上の異なる原子で構成されている骨格です。
二環式構造
縮合環の別名があり、ほかの複素環と結合しているものを指します。
官能基
化学反応に関わる原子のことで、結合する時に置き換わり、別の成分に変わるときのカギになります。
異性体
全く同じ成分でも、構造が違う化合物のことです。
構造異性体
分子式は同じですが、結合の配置が違う物質です。
位置異性体
構造は同じで官能基のついている場所が異なる化合物で、かつては”オルト”、”パラ”と呼ばれていましたが、最近は「位置番号」で示されます。
幾何異性体
原子及び官能基が、2重結合を挟んでどの位置にあるかで名前が変わる異性体です。
sis型
二重結合を挟んで同じ位置にあるパターンです。
trans型
2重結合を挟んで違う場所にあるパターンです。
鏡像異性体
互いに鏡合わせで、重ね合わせることのできない異性体で、別名「キラル」といいます。
有機酸
クレブス回路と呼ばれる代謝経路で生成される、独特な酸味を持つ無色透明な液体のことです。
一塩基酸類
官能基のカルボキシル基を持つ物質のことで、酢酸はこのグループに属します。
酢酸は脂質、精油成分、アルカロイド系化合物の元となる前駆物質です。
多塩基酸類
カルボキシル基を複数持つ酸類で、ほうれん草に含まれるシュウ酸、貝に含まれる琥珀酸がこのグループに属します。
ヒドロキシ酸類
水酸基とカルボキシル基を併せ持つ酸で、レモンに含まれるクエン酸などがあります。
あとがき
今回は有機化学の構造について解説しました。
有機化学は成分をより深く理解する上で必要なので、興味の湧いた方は是非調べてみてはいかがでしょうか?