今回はアーティチョークについて解説します。
目次
特徴
欧米では蕾が食材として人気です。晩秋にはロゼット状になり冬を越します。
高さは1.5メートルほどで、グレーを帯びた葉と赤紫色の花が特徴です。
Cynara
古代ギリシア語でCyon「犬」という意味で、総苞の棘が犬の牙に似ていることが由来です。
Scolymus
古代ギリシア語で棘のあるという意味です。
歴史
古代ローマ・ギリシア時代
この時代の人々も高く評価したハーブで、特にローマ帝国の軍医ディオス・コリデスは、体臭を抑えるのに根を潰して脇に塗ることを推奨したとか。
ギリシア神話
神話では、アーティチョークと同じ学名の美少女、キナーラがゼウスに見初められてオリンポスまで行ったものの逃げ帰ったため、怒ったゼウスがアーティチョークに変えてしまったという伝説があります。
日本
日本には江戸中期頃に渡来したとされていて、当時は観賞用として栽培されていました。
草木図説では、「花床を煮て、食塩、油、胡椒で食す。」という記録が残っており、食べられることは知られていましたが、あまり普及しなかったようです。
利用法
料理
お酢かレモンの輪切りを加えたお湯で蕾を15~20分茹で、以下のように食します。
- 総苞片=内側の果肉を葉でしごいてたべる。
- 根 本=塩コショウ、オリーブオイル、またはバターソースでどうぞ。
- 総花床=一番美味しい部分です。
ハーブティー
葉をティーに利用することができ、二日酔い用の薬草茶として利用できます。ただし、苦味が強いため、はちみつを加えるか、ほかのハーブとブレンドして飲みましょう。
健康
脂肪を分解して消化を促す働きがあり、食べ過ぎや脂っこい食事の後にティーを飲むと胃もたれを防ぐことができます。
まとめ
古代から人気があるハーブで、花は食用、葉は薬用になるハーブです。
あとがき
今回はアーティチョークについて解説しました。
ハーブと神話はとても深い関係があり、聖書にも登場したりするので、追々解説できればいいなと思っています。
著:白鴉マキト