今回解説するハーブは、オーストラリアの先住民族アボリジニ達が薬として活用しているエキナセアです。
目次
特徴
近年急速に薬効が注目されているハーブで、姿は中央に円錐形の筒状花で、赤紫色のハリネズミのような形で、赤や紫といった舌みたいな花びらが特徴です。
暑さに強く、花持ちも良いため人気が高いです。
Echinasea purprea
Echinaseaはギリシア語で、「うに」、「ハリネズミ」を表し、purpreaは紫色のという語彙で合せるとハリネズミのような紫色の植物と表します。
主な成分と効能
エキノコシド
エキナセアに含まれる化合物の一種で、抗生物質作用と抗ウイルス作用があることが証明され、さらに紫外線のダメージを軽減し、コラーゲンの破壊から肌を守る効果が立証されました。
免疫細胞を活性化し、ウィルスやバクテリアによる感染症に効果があり、病原菌の拡散を防ぐ効果が期待できます。
各種利用法
ハーブティー
抗ウィルス作用があり、風邪やインフルエンザなど、あらゆる感染症に有効です。さらに、免疫力を活性化させる働きがあり、花粉症の前に飲み続けると、症状の緩和が期待できる。
健康
チンキ剤には傷、喉の痛みに効果的なほか、化膿性炎症、痔、湿疹、ヘルペスなどといった炎症を防ぐとされています。
栽培
日当たりの良く、水はけの良い土を好みます。春にまき、秋に株分けで増やします。
歴史
アメリカの先住民は、風邪から重い症状まで、幅広い症状に利用し、歯痛、火傷、喉の痛み、伝染病の治療に用いたそうです。また、虫刺されの手当として利用していることから、「インディアンのハーブ」として古くから親しまれていました。
処方の研究は19世紀までほとんど無く、1870年頃、ネブラスカ州の自然療法士、H.C.Fマイヤーにより、ホップとヨモギ、エキナセアを使った血液浄化剤を販売したことが最初とされています。
その他の品種
エキナセア・アングスティフォリア
高さ約60cm程のエキナセア。細い葉が特徴で、アングスティフォリアは「細葉の」という意味です。
エキナセア・パリダ
ほかの2種類に比べて薬効は強くないですが、大きく細長いピンク色の花を咲かせます。パリダはラテン語で、「色の淡い」という意味です。
あとがき
今回はエキナセアについて解説しました。
古くからウィルスに対抗する手段の一つとして現代に受け継がれているハーブですので、コロナウィルス対策に飲み続けてみてはいかがでしょうか?
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。これからも拙い記事ではありますが続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
著:白鴉マキト