今回解説するのはコーンフラワー。別名ヤグルマギクというハーブについて解説します。
目次
特徴
園芸品種としても多く存在するハーブで、紫やピンク、青など色とりどりの花を咲かせる30~100cmの1.2年草です。
Centaurea
ギリシャ神話の神、ケイローンが由来です。
Cyanos
古代ギリシャ語で藍色を意味します。
歴史
1922年にエジプト王家の谷を発掘した考古学者、ジョン・H・カーター博士は、3000年前の王の墓所、ツタンカーメンの墓を発掘し、黄金の墓の中に、この花のリースが入れられていました。
かつてのドイツ、プロイセン王国だった時代、ナポレオンが攻めてきた時にベルリンから逃げてきたルイーゼ王妃は、手近に生えていたコーンフラワーでリースを作り、皇子たちの心を慰めたというエピソードが残っています。このことからドイツの紋章となり、国花とされました。
日本には明治時代に渡来し、矢車草とは品種が違います。
利用法
料理
花を細かくし、サラダに加えると彩りが良くなります。また、ゼリーやアイスクリームといった冷たいお菓子にもオススメです。
健康
消炎作用があり、軽いキズの外用薬として湿布剤にすることができるほか、ヘアトニックやスキンローションにも利用できます。
使用例
生の花を浸剤にして冷やし、1日2~3回コットンに含ませて目に塗布すれば、痛みを和らげることができます。口内炎は、冷やした浸剤をうがい薬として使えば、炎症を緩和してくれます。
生の花を煎剤にし、バスタブに入れれば炎症を落ち着かせることができます。
クラフト
ドライしても色落ちしにくいので、ポプリやリースにするのがオススメです。
あとがき
今回はコーンフラワーについて解説しました。
植物には人を癒す力を秘めているので、この記事を見てくれた方は、是非日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。