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ハーブ解説 Part47

今回紹介するのは、世界3大スパイスの一角、かつては黄金よりも高価とされたシナモンです。

特徴

高さ約10mになる熱帯原産の木で、主な原産地はスリランカやマレーシアなどです。主に利用されるのは、樹皮での更に奥の部分で、薄く削いで乾燥させ、丸めたものがシナモンスティックとなります。

甘く華やかな香りで、ヨーロッパでは最も親しまれているスパイスです。

歴史

古代エジプト

防腐効果に優れ、ミイラの保存料として利用されていました。また、燻蒸剤としても使われていることが記録に残っており、当時はスパイスとしてよりも薬としての用途が多かったようです。

古代ローマ・エジプト時代

甘い香りは王侯貴族に珍重され、現在のインドから輸入される際大変な危険を冒し、さらに値を吊り上げて売上を独占するために商人たちが様々なホラを吹いたそうです。

これが今で言う付加価値の原点だと思われます。

中世ヨーロッパ時代

16世紀、世界最大規模のシナモン貿易を最初に独占したのはポルトガルですが、17世紀にはオランダ人に引き継がれました。

利用法

料理

お菓子の香り付けに利用されるほか、コーヒーにも合います。ただし、パウダー状のものはそのまま入れてしまうと混ざらず、粉っぽくなってしまうので、砂糖とシナモンを混ぜてからコーヒーに加えましょう。

健康

消化器の不調、特に冷えからくるタイプの症状に有効で、血液の循環を良くし、冷え性を抱える人にオススメです。

抗菌力に優れ、白癬病に使われることがあるほか、近年血糖値を下げる効果があることが最近の研究で判明し、注目を集めています。

咳や気管支炎といった呼吸器の症状に有効です。さらに優れた鎮痙作用を持ち、特に冷えが伴う生理痛に有用です。

その他の品種

カシア

中国や南アジアが原産で、日本に渡来したのは江戸時代。土佐などの暖かい地域で栽培されました。かつては駄菓子屋でこの植物の根や葉を乾燥させたものが小束で売られていました。

ヒマラヤ、中国が原産の品種で、6~7年経過した成木の皮を剥いでで乾燥させたものが漢方薬の「桂皮」、若枝を乾燥させたものを「桂枝」といいます。

三国時代の医学書、「傷寒論」にもその名前が記され、薬として使われていたことが伺えますね。

シナモンよりも味と香りが強く、日本に多く輸入されています。

あとがき

今回はシナモンについて解説しました。

いい香りは人を引きつける。今も昔も変わらない魅了して止まないハーブにはまだまだたくさんありますので、みなさんも、気に入った香りを見つけたら、身につけてみてはいかがでしょうか?

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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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