今回は、黄色い色素を持つスパイスでお馴染みのターメリックです。
目次
特徴
和名を秋ウコンといい、葉の長さは約40cmほどで、長楕円形で葉脈がはっきりしています。
ハーブとして利用するのは根茎で根茎の中は濃い黄色.カレー粉の原料や食品の着色料として使われます。
ターメリックの仲間は最も価値のあるハーブの一つで、原産地では神聖な植物とされる。
成分は大きく異なり、根茎の断面の色や花で見分けることができます。
各種利用法
料理
ゆでて皮を剥き、乾燥させてパウダー状にしたものを使用します。カレー粉の原料で、インド料理には欠かせません。肉料理から魚料理、ピクルス、マスタードなどの着色料に使われます。また、ターメリックは水には溶けにくいですが、油には溶けやすいので、油と一緒に使いましょう。
薬用
黄色の色素のクルクミンは、肝臓の働きを強化する働きがあり、お酒をよく飲む人や肝臓の調子が気になる人は、日頃からウコンでティーを飲むとで肝機能を強化することができ、二日酔いなどの症状を緩和することが可能です。。
また、消化促進作用や腸内環境を整える働きといった胃や胆嚢を健康に保つ働きがあります。さらに多くの女性の悩みである貧血や冷え、のぼせ、不定愁訴といった症状に有効です。
栽培
肥沃で湿気の多い土と最低7℃以上の気温が必要ですが、寒冷な気候でもポットで栽培することができます。
春に根茎を横に伏せ、用土を被せる。夏の乾燥を防ぐために敷き藁や腐葉土でマルチングをするのも有効です。
秋に葉が黄色くなって地上部が枯れたら、根茎を掘り上げましょう。一旦育てば根を切り分けて株分けすることも可能です。
その他の品種群
ハルウコン
特徴
苦味が強く、食用には不向きですが、健康食品として利用されます。高さは約1mまで成長し、根茎の切断面は薄い黄色なのが特徴です。
葉の裏はビロード状の毛が生え、花は5~6月に咲きます。
薬用
免疫機能を高め、生活習慣病の改善に有効です。また、血液の循環を良くし、動脈硬化を防ぐ効果も期待できます。
ガジュツ
特徴
高さは50cm~100cmまで成長し、ターメリックに似た葉ですが、中央の葉脈が赤紫色を帯び、根茎の断面はクルクミンを含まないので、薄い青色なのが特徴です。
薬用
胃潰瘍に使われるほか、胃腸薬の原料として使われ、特にピロリ菌の治療薬として使われます。
歴史
インドや東南アジアではポピュラーなスパイスで、料理や染料に用いられ、スリランカやタイの僧衣もターメリックで染色されています。さらにインドでは紀元前から栽培されていたという記録があり、生育が旺盛なことから、生命力を象徴する植物として、ヒンドゥー教の儀式に使われます。
インドネシアではターメリックライスが祝い事に用いられ、儀式や魔除けとしての側面もあり、体を染める習慣があります。
日本には平安時代にウコンの名で密教「五香」の1つとして利用されていました。
クローブの記事は以下のリンクに貼っておきます。
https://www.herbainformationstore.com/2020/03/18/clove/
16世紀ごろには琉球で栽培が始まり、江戸時代中期には一般に流布し、貝原益軒の「大和本草」にもその名が記されています。また、ウコンで染めた風呂敷をウコン染めといい、乳幼児の肌着を染めて虫除けとしたり、骨董品や大切な衣類を包むのにも利用されていました。
19世紀に入ると植民地政策によりイギリスとインドが結びつき、そこから世界に広まりました。
あとがき
今回はターメリックについて解説しました。
お酒を嗜む人は是非日常的に摂っていただきたいハーブです。ハーブティーとして飲む場合は香りの良いスパイスと混ぜて飲むことをオススメします。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。