今回紹介するのは、アフリカ原産のブーキューと呼ばれるミカン科のハーブです。
目次
特徴
非耐寒性のハーブで、南アフリカのケープ州に多く自生しています。ほぼすべての品種に刺激的な香りがあるのが特徴です。
アフリカ語で「散布用材」を意味するブーキューは、数種類の品種の俗称で、粉末や医療用、工業用に使用されています。また、最近の研究により、紫外線を遮る効果があることが分かりました。
各種利用法
料理
アフリカ各地のブランデーやワインの香り付けに利用されます。
薬用
浄化、発汗作用に加えて泌尿器系を刺激する効果があり、尿路感染症や胃腸虚弱、痛風、リウマチ、風邪に内服することが可能です。また、マシュマローと合わせて利用することが多いです。
栽培
日向で水捌けの良い土を好み、更に酸性だと尚良いです。最低温度は5℃以上を保ちましょう。繁殖は夏に行い、砂地に挿し木で増やしましょう。
手入れは春に短く切り戻し、こんもりした姿に整え、脇芽を増やしましょう。
収穫
花が咲き、実がなったら葉を集め、乾燥させて浸出液やチンキ剤に加工しましょう。
あとがき
今回はブキューというちょっと変わり種なハーブを紹介しました。
ハーブ=欧州方面というイメージが強く、あまりこちらは聞かないハーブですが、お酒の香り付けに利用されたり医療や工業用に使われることから、私達が知らないだけで実は身近にハーブが使われているのかも知れませんね。
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。