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ハーブ解説 Part107

今回解説するのは、染料として利用されている、アルカンナというムラサキ科のハーブです。

特徴

南ヨーロッパからイランが原産の高さ20~30cmの多年草です。長さ8cmの披針形の葉と青い小さな花が特徴的です。また、根は太く藤色がかった色をしています。

脂肪、ろう、アルコールを含む製品に赤色系やピンク色系、肌色系の色を付けることができます。染料としての利用が主ですが、薬用としても使われることがあります。

各種利用法

利用部位:根

薬効

収斂、抗菌性を持ち、治癒促進や痒みの抑制作用があります。外用として静脈瘤や無痛性の潰瘍、かゆみを伴った発疹に有効です。

国によっては法規制の対象となるほか、肝臓に有害なピロリジンアルカロイドを含むため、内服してはいけません。

実用

木材や食品、医薬製剤、化粧品の着色料に使用されます。

栽培

霜に強く、日向、半日陰で水捌けの良い乾燥した土地を好み、特にアルカリ性の土壌だとよく育ちます。繁殖は春に種を蒔くか、秋に株分けで増やしましょう。

根は秋に掘り上げて、乾燥させたものを粉末にするか、生のものをオイルや脂肪につけて浸出液にしましょう。

あとがき

今回はアルカンナについて解説しました。

ハーブは役立つ反面、扱いを間違うと取り返しのつかないことになってしまう恐れがあるので、使い方には十分気をつけましょう。

今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。

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Kemu
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