今回解説するのは、インドのアーユルヴェーダや中国漢方で利用される、ガランガルというショウガ科のハーブです。
目次
特徴
長さ50cm程で披針形の葉をつける多年草で、淡い緑色のランのような花を一年中付けます。苦味のある芳香性のあるハーブで、消化管の刺激作用があります。
各種利用法
利用部位:根・茎・オイル
食用
生の根はジンジャーに似た香りがし、インドネシアやマレー初冬などの料理に多く活用されます。オイルとエキスはリキュール、清涼飲料水、苦味酒の香り付けの香味料となります。
薬用
鎮痛、解熱、細菌・真菌感染症抑制効果があり、消化機能不全、慢性胃炎、胃潰瘍、上腹部の痛みに内服できます。外用薬として皮膚の感染症、皮膚がん、歯周病に有効とされています。
栽培
半日陰で水はけが良く、腐植土を多く含む土を好みます。最低気温は15~18℃を維持しましょう。また、温室で栽培するとハダニがつくことがあるので、気をつけましょう。
収穫には6年経った根茎を成長期の終わりに掘り上げ、生または乾燥させて煎じ薬、成分抽出液に加工しましょう。また、蒸留することで精油を得ることが可能です。
あとがき
今回はガランガルというハーブについて紹介しました。
インドのアーユルヴェーダや中国の漢方など、形は違えどハーブを利用している点は変わらないので、実際に使ってみて、自分自身に合う使い方を見つけてみてはいかがでしょうか?
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。