今回紹介するのは、東南アジアに自生しているアルストニアと呼ばれる常緑樹です。
目次
特徴
ミルクのような樹液を出し、この樹液にはアルカロイドの一種インドールを含み、解熱や鎮痙作用といった作用を含みます。
各種利用法
薬効
収れん作用があるため、マラリアや赤痢といった症状に内服することが可能です。また、腸内の寄生虫を駆虫作用もあります。
子宮を刺激する作用があるため、妊娠中の仕様は危険です。
実用
軽くて柔らかいため加工がしやすく、仮面や棺といった材料になります。また、樹皮を乾燥させて成分抽出液やチンキ剤、煎じ薬にすることができます。
栽培
野生の品種で、まだ栽培の固定化ができていないようです。東南アジアが原産なため寒さに弱いです。ひなたか半日陰の環境で湿り気のある土壌を好み、繁殖をする場合には挿し木で増やしましょう。
あとがき
今回はアルストニアについて紹介しました。
この植物も、熱病治療のために樹皮が採取され、数が激減してしまった植物の一つです。悲しいことですが、このようなことが続くと、貴重な植物がどんどん絶滅して、最終的には治せる病気も治せなくなってしまう。そんな未来になってしまいそうで、私は恐ろしいです。
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。