今回紹介するハーブは、ニンジンそっくりな見た目のクイーンアンズレースと呼ばれるハーブです。
目次
特徴
高さ70cm、幅45cmまで成長するセリ科の1・2年草です。薬として利用されるのは種子の方で、利尿作用があります。
各種利用法
実用
白い小さな花が集まった美しい姿に加えて香りが良いため、切り花に利用されます。
薬用
主な成分はクマリンの一種ソラレンを含み、紫外線に当たると色素を形成する作用があるため、白癬などの治療に使われます。また、気管支や尿管、血管などを血圧に作用させずに拡張する作用があります。そのため、喘息や扁桃腺炎、冠状動脈硬化に期待できます。
国によっては法規制の対象となりうるため、扱いには専門の資格を持った方のみ扱いましょう。
栽培
日向で水捌けの良い環境を好み、繁殖は春か秋に種を蒔きましょう。収穫は熟したものを集め、乾燥させてから加工しましょう。
歴史
このハーブはエジプト時代には既に登場しており、当時の薬学書エーデルスパピルスに記載されています。
1985年、この種子に含まれるケリンという物質について研究され、多くの喘息治療薬の特許製剤の定式が生まれました。また、様々な文明では避妊薬といて古くから使われており、挽いた種子を煎じて飲めば、成功語の着床率を下げると考えられていました。
あとがき
今回はクイーンアンズレースについて紹介しました。
見た目がきれいだからといって無害。なんてことはなく、むしろちょっと危険なハーブでした。このように有毒なハーブもあるので、扱いには十分に気をつけましょう。
Twitterはじめましたので、ご興味ある方はkemuで検索すれば出てくると思うので、フォローしてくれれば幸いです。
今回の記事はここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。