今回紹介するハーブは、地中海が原産の白く可憐な花を咲かせる、アナキクルスというキク科の植物です。
目次
特徴
高さ30cm、幅25~30cmまで成長する比較的小型の植物です。デイジーに似た花を咲かせますが、見分け方として、この品種の裏側には赤い筋があるので判別しやすいと思います。
各種利用法
利用部位:根
薬用
唾液の分泌を促し、組織を刺激してその部分の血流を良くする働きがあります。また、外用薬として歯痛、顔面神経痛、慢性カタルの症状に利用できます。
ジョチュウギクと混同しないように気をつけましょう。
栽培
寒さに強く、日向で水捌けの良い環境を好みます。繁殖方法は、春か秋に種を蒔くか、挿し木を行いましょう。薬効を利用する場合は秋に根を掘り上げて乾燥させたものを煎じ薬、トローチ、チンキ剤、粉末に加工しましょう。
歴史
日本ではあまり馴染みありませんが、アラビアやヨーロッパの植物療法士の間では中世から現代に至るまで使われているロングセラーなハーブです。イギリスの植物療法士ニコラス・カルペパーも使用を勧めていました。
あとがき
今回はアナキクルスについての解説をしました。
アナキクルスとジョチュウギク、どちらもそっくりですが使い方は全く違うので、しっかりと観察し、正しい知識を持ってハーブを用いるようにしましょう。
何度も書いていますが、ハーブは薬と同じ扱いをしないと取り返しがつかないことになってしまうので、扱いには十分に気をつけましょう。過去に私が紹介したハーブの中には法規制に引っかかるものもや人を死に至らしめるものもあるということも頭の片隅に置いてくれると幸いです。
Twitter初めたのでフォローしてくれると嬉しいです。
@kemu26559875
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。