今回紹介するハーブは、観賞用に栽培されることの多いアステルと、アフリカ南部にのみ自生しているアスパラトゥリスです。
目次
Aspalathus linearis
読み方:アパラトゥス・リネアリス
ケープ州西部の乾燥した山脈地が原産のマメ科植物です。高さと幅はそれぞれ2m程で、赤褐色の枝と鮮やかな緑色の葉が特徴です。この植物の葉を天日干し、発酵させたものがルイボスティーとなります。
各種利用法
利用部位:葉
料理
主に成分抽出液が清涼飲料水に加工されるほか、スープやフルーツドリンクにも使われることがあります。地方によってはbuehenboshu(ビュッヘンボッシュ)やシュナップスといったお酒に加えられることもあります。
薬用
弱収斂性のハーブで、消化器官機能の改善、鎮痙、数種のアレルギー症状の改善、皮膚疾患の緩和作用があります。
湿疹、花粉症、小児の喘息に内服、皮膚の感染やただれには外用として用いることができます。
緑茶に比べてカフェインの量が少ないですが、フッ素化合物を多く含むため虫歯予防に役立つほか、1980年代の日本の研究では、ルイボスに含まれる成分が酸化を抑制する物質スーパーオキシドディスミュータス(SOD)に似ているため、抗酸化作用に優れた物質であることを発見しました。
栽培
日向で酸性の土壌を好み、繁殖は春に種をまいて増やすか、成長点を切り取って脇芽を増やすなどの方法があります。
歴史
この植物を発見したのはスイスの植物学者カール・ツンベルグ博士で、1778年に先住民族のホッテントット族の飲み物として記録されています。
20世紀に入り穀物として開発された数少ない植物で、当時からその薬効は注目されていたようです。
あとがき
ルイボスについて解説しました。
ルイボスティーはカフェインが少ないため夜に飲んでも大丈夫な上に、抗酸化作用に優れているため、普段から飲んでアンチエイジングをしてみてはいかがでしょうか?
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。