今回紹介するハーブは、水辺が主な生息地であるbidensと、熱帯地域では主食、現代社会では食料の着色料として利用されるBixaです。
目次
Bidens
一年草、多年草、低木合わせて200種類が世界中に分布しています。Bidensの語源は、ラテン語のbis「2倍」とdens「歯」に由来しており、逆さ棘のある実にちなんでいます。
Bidens tripartita
読み方:ビデンス・トリパルティタ
特徴
四角い紫色の茎に、披針形で縁が鋸歯状なことに加え切れ込みがあるのが特徴です。夏には苞葉のある黄褐色のボタンに似た花を咲かせます。
各種利用法
利用部位:全部位
薬用
苦味のある収斂、利尿性のハーブです。血尿、潰瘍性大腸炎、消化性潰瘍に内服します。また、ロシアでは脱毛症の外用薬として利用されます。
ブレンドハーブの一例
コンフリー、アグリモニー、ショウブ、ジンジャー
栽培
日当たりの良い湿った、あるいは濡れた土地を好みます。収穫は花が咲き始めたら全体を刈り取り、乾燥させたものを浸出液、抽出液、チンキに加工します。
歴史
和名をタウコギといい、かつては肝臓薬として知られ、肝臓障害やその他疾患に利用されたほか、燃やして虫よけに使われていました。北米が原産のB.bipinata(スパニッシュニードル)は月経障害、喉、肺の感染症の伝統薬でした。
その他の品種
B.feruliforia
読み方:ビデンス・フェルリフォリア
秋に金色の花を咲かせます。
B.atrosangu inea
読み方:ビデンス・アトゥロサング-イネア
アーチ状の茎に濃い栗色の花を咲かせ、チョコレートに似た香りを発する花を付けます。現在ではCosmos atrosangu guineus(コスモス・アトゥロサング・グウィネウス)と呼ばれているようです。