今回ご紹介するのはかつて解毒薬として利用されていたカルリナ。いわゆるチャボアザミというハーブです。
目次
Carulina
学名をカリルナいい、ヨーロッパや地中海沿岸、西アジアに分布する一年草、二年草、多年草の約28種が存在します。
属名はこの植物が疫病を撃退するだろうという考えを持っていたカール大帝、Charlemagneの名前に因んで付けられました。
C.acaulis
主に中欧、西欧、東欧の山岳地帯に自生している耐寒性のある多年草です。
棘だらけの葉がロゼッタ状に生え、草丈は低いのが特徴です。
夏に茎のない、銀色の苞葉に囲まれた円盤系の花が咲きます。
果実は飛ばされやすい構造をしており、風に乗るのを助ける綿毛が生えているのです。
各種利用法
薬用
清浄性、強壮性を持つハーブです。
肝臓・胆嚢・泌尿生殖器管、皮膚に作用し、体液保持、肝臓・胆嚢・前立腺機能不全、気管支炎、ニキビ、皮膚疾患などに内服されます。
栽培
日向で水はけの良い中性、アルカリ性の土壌を好みます。
繁殖は種子が熟したら温室などで蒔きましょう。収穫は根を秋に掘り上げて乾燥させたものをチンキ剤や成分抽出液に加工してきましょう。
歴史
カーランシサルは中性の時代、アレクシファルミク(解毒剤)と位置づけられていました。
しかし、今日では更に強力な効果を持つものに取って代わられてしまったため、現在では殆ど使用されなくなってしまいました。
地方によってはこの花の花托をアーティチョークのように食べることもあるようです。
あとがき
カルリアは和名を「チャボアザミ」といい、食べることが可能ということを知り驚きましたが、アーティチョークのように食べるのならばなんとなく合点がいきました。
どちらも機会があれば是非食べてみたいところですが、チャボアザミなんかは入手が困難になりそうです。
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