今回はカナリー諸島のみに生息しているケドゥロネラというハーブについて解説していきます。
Cedronella canariensis
読み方:ケドゥロネラ・カナリエンシス
灌木性の多年草で、カナリー諸島にのみ生息しているハーブです。
魅力的な香りがありハーブ園で見かけることがりますが、治療効果は知られていないのが現状です。
樟脳の香りがすることから「バーム・オブ・ギレアド」という名で知られますが、本物のバーム・オブ・ギレアドとは全く似ておらず、今日産業会では使われていません。
茎は四角く、芳香性のある三出葉は長さ10cmまで成長し、葉にはピンクがかった紫ないし藤色の二唇弁の筒状花が穂状花序に咲きます。
俗名のシーダーは、シーダーの香りに似ているためついたもので、学名のCedronellaはkedros「小型」という単語が由来です。
各種利用法
ハーブティー
葉の浸出液はお茶として飲むことができます。
香料
葉は乾燥させた物をポットポプリやムスク、森林調の香りをつけるのに利用します。
栽培
園芸品種で耐寒性があります。日向の水はけの良い土地を好み、繁殖は春、温室などで種を蒔くか、株分けで増やしましょう。冷涼地では大きな鉢に植え替えて日当たりの良い屋外庭園などでさいばいするのもオススメです。
あとがき
今回はケドゥロネラという、西海岸などの涼しい場所が原産のハーブについて解説しました。
現代ではその薬効が判明していないですが何年も経ったらきっと素晴らしい薬効が判明し、人の助けになってくれるのではないんじゃないかなという淡い期待があります。
この2つ以外にもまだまだ知られていない未知のハーブや、どこにでもあるようなハーブが実は強力な作用を持っていたなど、ハーブの世界への興味は尽きません。
本当に楽しくて不思議な世界だと思いました。
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。
これからもまだまだ知られていないハーブたちを紹介していく予定ですので、応援して下さると小躍りして喜びます。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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