今回は過去に紹介したハーブを改めて紹介するリメイク記事となっています。解説するのは、アーユルヴェーダでは重要な位置を占めるゴツコーラです。
目次
Centella asiatica
読み方:ケンテラ・アシアティカ
背の低い多年草で、約20種類が存在します。主な生息域は南アフリカや熱帯地域です。チドメグサという植物の変異種であり、アーユルヴェーダでは極めて重要な治療用のハーブです。またの名をbrahimi”ブラーマン”といい、「至高の真実をもたらすもの」という意味となります。そのため、インドでは治療と瞑想へ導く薬として重宝されているのです。
匍匐性で節から発根するランナーで成長します。豆形の葉が密生し、夏にはピンク色の花が葉の裏咲きます。生えている主な場所は水田のような湿った土壌ですが、岩がちな地面や壁でも育ちます。
各種利用法
利用部位:全草
食用
東南アジアでは葉をサラダやカレーに入れて食す事があるようです。
ハーブティー
クセのない爽やかな味で、草原を彷彿とさせるような香りです。気持ちを一新させたいときやティーブレイクの時に精神をリフレッシュしたいなと感じた時に飲むと良いでしょう。また、肝機能を高めたり、血行を促進して冷えや肩こりを改善するのにも効果が期待できます。
実用
エキスにはコラーゲンを増加させ、皮膚を引き締める作用があるため、クリームや美顔パックなどに加えられることがあります。
薬用
回春、利尿性のハーブです。主な作用は解熱、消炎、解毒、治癒促進、免疫強化、神経のバランスを整えるなどがあります。どのような症状に使うかというと、外傷、ハンセン氏病、マラリア、静脈瘤、潰瘍、神経衰弱、老衰などに内服し、湿疹や蕁麻疹、などの皮膚トラブル、傷口の治療薬の外用薬としても活躍します。
ストレスが引き金となる症状や精神的な疲労、落ち込み、不安にも活躍し、さらに記憶力の向上や集中力増加の作用などもあることが判明し、アルツハイマーやADHD(多動性/注意欠陥障害)に効果が期待できます。また、最近の研究では傷跡を薄くし、下肢循環機能不全を軽減し、治癒力を高めるということが確認されました。
体の芯に直接働きかけるような安定感があり、背筋がピシッと伸びるような力強いエネルギーで、リフレッシュ感とリラックス感を生み出してくれます。
腹の底にエネルギーが貯まり、そこから必要な箇所へと送り込まれると同時に大きな流れもあるようです。
栽培
栽培品種で寒さには弱いです。日向、半日陰。または湿り気のある濡れた土壌を好みます。最低気温は15~18℃を維持するのが望ましいです。繁殖は春にタネを蒔きましょう。
収穫は全草、または葉を随時集め、生か乾燥させたものを成分抽出液やミルク煎じ薬、粉末や薬用オイルに加工しましょう。
あとがき
今回はゴツコーラについて改めて解説しました。
このハーブを知れば知るほど自分に必要そうなハーブで、機会があったら使ってみたいハーブの一つです。みなさんも、自身の体調や精神を見つめ直し、健康の手助けにハーブを使ってみてはいかがでしょうか?
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社