今回は北米の原住民によって古くから薬として使われてるハーブのChionanthusを解説します。
Chionanthus virginics
生態
読み方:キオナントゥス・ウィルギニクス
ほぼ非耐寒性の落葉高木と低木約120種が東アジアの熱帯と亜熱帯、オーストラリアや北米東部にまた、マダガスカルにも2,3種類分布しています。
ここで取り上げるChionanthus virginicsは、初夏に香りの良い美しい白い花を円錐花序に咲かせます。
形態は灌木や低木で、長さ5~10cmの卵型の葉をつけ、花をつけるのは2年目の枝。
花の後に青紫色の実を結びます。
Chionanthus
各種利用法
薬用
肝臓や胆嚢疾患に対して現在最も信頼されている治療薬の一つ。
苦味のある強壮性、変質性のハーブで利尿作用と緩下作用があります。
北米先住民の伝統薬として利用されており、マラリアや外傷用の湿布薬でもあり、次の症状にも使うことが可能。
・黄疸
・慢性肝炎
・膵臓炎
・脾臓機能亢進症
・肝機能障害
・片頭痛
栽培
園芸用の品種で、耐寒性があります。日当たりがよく水はけの良い湿った土壌を好み、繁殖には秋に種を蒔きます。
種子の保存には層積法という方法を用いて保存しましょう。
収穫は根皮を必要に応じて剥ぎ取り、乾燥させたものを成分浸出液、成分抽出液、チンキ剤に加工しましょう。
まとめ
初夏に香りの良い花を咲かせる灌木で肝臓疾患や偏頭痛に用いられる。
あとがき
今回はキオナントゥスについて解説しました。
学名は冬を意味する単語が使われ、先人たちのセンスの高さが伺いしれました。
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。
拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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