今回は北米原産の多年草であるColinsoniaというハーブについて解説していきます。
目次
Colinsonia canadensis
読み方:コリンソニア・カナンデンシス
5種ほどの小さな属で、この中で重要なのは今回取り上げる品種です。丈のあるレモンに似た香りのする葉と堅く直立した根茎を持ち、このことから「ストーンルート」と呼ばれています。一説では「石の根」の異名を持つこの植物は、並外れた丈夫根を持ち、腎臓結石に有効であることからこの名がついたと言われています。茎はうねりがあり、葉の形は卵型で、15cm程の大きさに加え、レモンに似た香りがするのが特徴です。夏に淡い黄色の筒状花が咲きます。
学名のCollinsoniaは18世紀に多くの北米植物をイギリスに紹介した学者、ピーター・コリンソンに因んで名付けられました。
各種利用法
利用部位:根、根茎
薬用
苦く不味い収斂性のハーブです。利尿、抗炎症、毛細血管、消化管系の強壮作用があり、腎臓・膀胱結石、下痢、胃炎、内痔核に内服されます。常に他のハーブとともに使用されて腎機能不全の治療薬となっていますが、根本的な薬用成分は明らかになっていないのが現状です。
根や根茎は薬用として問題なく使用できますが、生の葉は少量でも嘔吐を引き起こす作用があるので、扱いには十分に気をつけましょう。
栽培
野生種で耐寒性があります。半日陰の湿った土壌を好み、繁殖は春か秋にタネを蒔きましょう。根茎と根は秋に掘り上げて、乾燥させたものを煎じ薬、成分抽出液、チンキ剤に加工します。
あとがき
今回はストーンルートについて解説しました。
成分の本質的なことが分かっていなくても薬として使えるとわかれば利用する人は、賢いのか愚かなのかわかりませんが、とりあえず便利だからという理由で使っているに過ぎず、これからの化学の進歩に期待ですね。
これからの医療はどんどん進歩していく反面、かつての自然療法はどんどんなくなっていっているのが現状な気がしており、慢性の病気が今の医療技術で治せるのかとちょっと疑問に思います。理由としては病気の根本的なものを直さないで病気になっているところを治すだけで一時しのぎ的の用な感じがするからです。
こんなに医療が進歩している現代だからこそ現代の医療に補完する形で自然療法も合わせて使ってみるのも一つの方法なのではないかなと思いました。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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