ハーブ一覧

ハーブ解説 Part195

今回解説するハーブは、ハズという南米原産の植物です。

Croton tiglium

読み方:コルトン・チグリウム

この属は低木、高木、多年草が約750種類存在し、熱帯や亜熱帯地域では野生で分布しています。主にインドからマレーシアにかけて生息しており、不快な匂いのする有毒植物です。

ここで取り上げるこの品種は先の尖った光沢のある緑の葉が特徴で長さが18cmとおおきくなり、春には黄緑色の花が総状花序に咲き、雄花が上に、雌花が下に着くとういう特性があります。花後には大きな種子が一つある果実が実ります。

属名はギリシャ語のKroton「ダニ」を語源とし、卵型でライトブラウン色の種子に因んでいます。また観葉植物として有名な「クロトン」とは品種はCodi-aeum属で、この植物と同じ特性は持っていません。

各種利用法

利用部位:種子

実用

多くの種類が持つ樹脂はワニスの原料となり、薬用成分は原産国で利用されています。

薬用

刺激性のある不快なハーブです。極めて刺激が強く、下痢作用があり、クロトンオイルは最も強力な下剤になります。便秘、赤痢、胆汁性疝痛、腸閉塞、食中毒、マラリア、乳腺炎にほんの少し少量内服する。外用ではオイルを抽出した後の毒性が減少した種子をイボ、皮膚炎、膿瘍、腫れ物に用います。

クロトンオイルには発癌性があり、過剰摂取はショックを引き起こします。(およそ1mlで致死量)皮膚につかないように気をつけましょう。副作用は皮膚、粘膜の火ぶくれ、血圧降下、腹痛などがあります。

栽培

栽培品種で非耐寒性植物です。半日陰の湿った土壌を好み、最低気温は15〜18度です。繁殖は春に種をまくか生長を抑制するために早春に切り戻しましょう。種子は熟したら集めて生のまま使用するか、潰してオイルを抽出します。

あとがき

今回はクロトンについて解説をしました。

ハーブを通して記事を投稿してきましたが、やっぱり危険な物もあり扱いには本当に気をつけないなという気持ちが湧き、しっかりと知識を深めていこうと思いました。






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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

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