今回は、日本では馴染み深いミツバについて解説していきたいと思います。
目次
Cryptotaenia canadesis
読み方:クリプトタエニア カナデシス
一年草と多年草の4種が存在し、北半球の温帯地域と熱帯アフリカの低山帯に分布しています。
直立性の水気が多い多年草で根茎は匍匐性で中空の茎があり、和名の由来となった葉は、3つに分かれおり、夏には小さな白い花を咲かせます。
このブログで取り上げる品種は北米のマニトバからテキサスにかけての林地の峡谷や川の土手、アジアのベトナムや中国、日本の一部に自生しているのです。
各種利用法
利用部位:葉
料理
若葉は緑黄色野菜に分類され、特に日本料理には欠かせないハーブです。冷たくして醤油と合わせた和え物として出されることが多い他ほか、味噌汁や吸い物の浮身、茶碗蒸しや卵とじ、天ぷらなど用途は多岐に渡ります。また茎はスープやサラダに加える香味料としても利用され、消化を助ける働きがあるのです。
栽培
栽培品種で耐寒性があり、日陰の湿った土地を好みます。繁殖は早春から夏の半ばにかけて連続して種子をまくか、春か秋に株分けで増やすことが可能です。また、種子には発芽抑制をする成分が含まれているため、一昼夜水に浸けるのが望ましいです。
歴史
日本各地の山に自生し、本格的に栽培されるようになったには江戸時代に入ってからです。1697(元禄10年)の「農業全書」で栽培法が記され、この頃に一般的に食べられるようになりました。その後享保年間の間には江戸の葛飾で軟白栽培が始まりました。
あとがき
今回は三つ葉について解説をしました。
三つ葉を含め日本にも優れたハーブは沢山存在するので、いずれ紹介する予定です。
最近は人間が火を使う時代からハーブが使われていた事を考えると、江戸時代でも古いのですが、ハーブの歴史から見ると割と最近のことのように錯覚してしまうのは気のせいだと思いたいです。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
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