今回は、野菜でおなじみのキュウリをハーブの視点で解説していきたいと思います。
目次
Cucumis
よじ登る性質のある一年草や多年草で約40種類が存在し、アジアやアフリカなどの熱帯地域が原産です。
Cucumis satibus
読み方:ククミス・サティブス
つる性の一年草で長さと差し渡しが18cmに及び、裂け目の入った卵型の葉を付けます。春には黄色の漏斗型な花を咲かせ、雄花は葉の脇につき、雌花のほうが大きいです。花後におなじみの実がなります。
キュウリと一口に言っても自家受粉するものや寒さに強いもの、ピクルス用に小さい実になるように改良された品種などがあり、バリエーションに富みます。またほとんどは野菜として食べられますが、熟した果実は食用オイルが取れます。
各種利用法
料理
実は生ではもちろん漬物に適しているほか、大きくなりすぎてしまった所謂オバケキュウリは固さを生かして煮物や炒めものなどにすると美味しく食べることが出来ます。また南インドではヨーグルトとスパイスにキュウリを合わせた「ライタ」という料理もあります。
薬用
冷却、利尿、変質作用に加えて皮膚の軟化作用があり、種子には寄生虫駆除作用があります。内服では傷ついた皮膚やニキビ、日射病、外用では日焼け、湯傷、ただれ、結膜炎に効果があります。また種子をすりつぶしたものはサナダムシに有効です。また顔用のクレンジングオイルやトニックローションにも利用されることがあります。
栽培
栽培品種で寒さには耐性はありません。日向か半日陰の水はけの良い肥沃な土地を好みます。繁殖は葉が三枚になったら成長点を摘み、側面に生えている葉が4~5枚になったら同じことを繰り返します。また種類により支柱立て、四ツ目垣、地面を這わせるなど品種によって栽培方法が変わります。収穫は実が熟れないうちに収穫し、生のものを料理やジュースに利用します。
歴史
古代ギリシャやローマの時代に知られるようになり、中世イギリスのハーバリストニコラス・カルペパーは”膀胱炎や潰瘍の治療薬として悪くない”、”このジュースで顔を洗えば皮膚を清潔に出来る”と記しています。
あとがき
今回はキュウリについて解説をしました。
キュウリ=野菜としてのイメージが強かったためハーブとしての一面を知ることが出来て目からうろこでした。特に南インドのサラダは一度は作って見たいと思いました。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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