今回は前回に引き続き野菜でおなじみのカボチャをハーブの視点から解説していきたいと思います。
目次
Cuculubita
読み方:ククルビタ
匍匐性またはつる性の一年草と多年草27種が存在し、原産地はおそらくアメリカの熱帯地域や亜熱帯地域だとされています。
Cuculubita Maxima
読み方:ククルビタ・マキシマ
変異種の多いつる性の一年草と多年草が約27種類が存在しており、茎は5角形で葉はギザギザしています。夏に黄色い花を咲かせ、多肉質の実は中にぎっしりと白い種子が詰まっているのが特徴です。熟すと緑や黄色、オレンジ色や赤色など色とりどりな色になります。
各種利用法
料理
実はホクホクしたものからねっとりとした食感のものがあり、スープや煮物に適しています。ズッキーニもかぼちゃの仲間でこちらは炒めたり漬物にしたりするのもおすすめです。変わった品種では、細長い実の中身が糸のように細いそうめんカボチャや上が細く下が膨らんでいるバターナッツなどがあり、後者はポタージュにしたらとても美味です。
薬用
甘くナッツのような香りのする加温性のハーブで、薬用に使うのは種子の部分です。主に利尿作用や寄生虫駆除作用、ただれや組織の慰撫に効果があり、前立腺炎にはエキナセアやソーパルメット、サナダムシや回虫にはセンナと合わせて利用されることが多いです。また乗り物酔いや住血吸虫の初期症状にも効果が期待できます。
栽培
栽培品種で耐寒性があります。日向の半日陰で水はけの良い土地を好み、繁殖は春、気温が16~18℃の頃に種を蒔きます。また成長点を摘み、脇芽を増やせば収穫量が増えるのでやっておくと損はないです。収穫は秋に熟した実から種子を採ります。
歴史
最初はペルーで栽培されていましたが、1532年のスペイン征服の後にヨーロッパへと渡りました。パンプキンやスクワッシュなどの別名は、恐らくメキシコが原産のC.mas-cataで5000年前に南アメリカに伝わったことと、メキシコが原産でありながら北米の南部で栽培されたペポカボチャに由来すると言われています。
あとがき
今回はかぼちゃについて解説をしました。
カボチャのワタは捨てられてしまうことが多いので、これからは種子も食べるようにしていきたいと思いました。また、カボチャは実はとても古くから栽培されていることを知り、やはり植物の世界は面白いと思いました。
Twitter開設したので、この記事が役立ったと思った方は、いいねやフォローして下さると嬉しいです。⇒@kemu26559875
今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ