今回解説するハーブは、温帯に広く分布しているオオルリソウという耐寒性のある二年草です。
目次
Cynoglossum offichinale
直立性の多年草で長さ2~5cmのグレーグリーン色をした長円形の葉は毛に覆われています。夏に海老茶色の花が咲き、繊細なフック状の棘に覆われた実がなります。
この品種は中央ヨーロッパ、ロシア南部、中央アジアの乾燥した草原、特に海岸地域に多く自生しています。学名は葉の形と質感に因んでKunoglosson「犬の舌」を語源とします。また英名のrats-and-miceは葉の匂いに由来します。
各種利用法
利用部位:葉・根
薬用
この植物はピロリジンアルカロイドを含み、最近の研究で発がん性があることが判明しました。そのため、この植物の安全性は疑ったほうが良いでしょう。しかし、この植物にはアラントインという成分が含まれており、治療効果が非常に高いです。そのためこの葉は虫刺されや軽いキズの伝統的な貼り薬として利用されています。現在では軽いキズや虫刺され、下腿用の外用薬、内痔核の座薬に利用されています。
栽培
野生種で耐寒性があります。日向または半日陰で水はけの良い土壌を好み、繁殖は春か秋に種を蒔きます。初夏に花の咲いている植物全体を刈り取り、乾燥させたものを成分抽出液に加工します。根は秋に掘り上げ、乾燥させたものを煎じ薬にします。
あとがき
今回はオオルリソウというハーブについて解説をしました。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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