今回解説するのは、日本ではよく食べられているであろう果物カキについて掘り下げて行きたいと思います。
目次
Dispyros Kaki
読み方:ディスピロス・カキ
秋には大きい卵型の葉が紅葉する落葉樹です。黄色い花をつけ、雄花は2~5個のまとまり、雌花は単性で咲きます。実は直径7.5cmほどで、上手く結実させるには雄木と雌木が必要です。
落葉樹と灌木500種近くが南ヨーロッパに分布しており、原産地は意外なことに熱帯です。主に南北アメリカとアフリカ、アジアやオーストラリアなどに広く分布し、貴重な黒檀の材料でもあり、数種は果物のために栽培されます。
柿の木にも両性種と矮小種が存在し、後者は保護して栽培するのに適しており、代表的なのはD.lotus(シナノガキ)やD.virginianaがあります。
各種利用法
利用部位:萼、実(果汁と粉末のサッカラムを含みます)
料理
熟した実は生で食すか料理してデザートにします。またはジャムに加工するのもおすすめです。
薬用
収斂、去痰性のハーブで止血、血圧降下作用があります。内出血には萼を、気管支疾患には熟した実を乾燥させたものを、カラ咳には粉末にしたサッカラムを、便秘や内痔核には生の未熟果を、下痢には熟した実をそれぞれ内服します。
栽培
栽培品種で耐霜性があり、日当たりと水はけの良い肥沃な土地を好みます。繁殖は秋に種を蒔くか根付きの吸枝を分けるか、接木で増やしましょう。休眠期には混み合った枝を切り払い、主枝も1/3に切り戻します。
外ではアザミウマ、コナカイガラムシ、カイガラムシ、果物バエ、菌性の枯れ病がつくことがあり、温室などの室内ではハダニやカイガラムシが付きやすいです。
萼は開花時期に集めて乾燥させたものを煎じ薬にし、実は未熟なものをジュースに、熟したもの花まで使用するか、乾燥させて粉状にしてサッカラムにするのも良いです。
確実に実をつけるようにするには雌木8~10本に対し雄木1本の比率が良いです。
歴史
カキはAD720年代に中国漢方に初めて記載され、しゃっくり止めとして有名であり、クローブと生の生姜を合わせて用いていたようです。現在では商品作物としてヨーロッパ南郡で栽培されています。北米が原産のD.virginianaは先住民の収れん剤として利用され、米国薬局方に収録されました。
あとがき
今回はかきについて解説をしました。
カキはよく食べられていますが、まさかこんなにも種類が多く、薬効もあるということを初めて知り、少しでも食べたほうがいいのですが好みの問題なので食べたい人だけ食べればいいんじゃないでしょうか。ちなみに私はカキやイチジクなど甘いだけで酸味のない果物はあまりとくいではないです。
花言葉は自然美 優しさ 恩恵 優美 恵み 広大な自然の中で私を永遠に眠らせてとどれも素敵なものが多いです。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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