今回解説は、シダの仲間で主に園芸用に栽培されることの多いオシダという品種について掘り下げていきたいと思います。
目次
Dyopteris filix-mas
落葉性または半常緑の根茎性のシダが150種ほどが世界中に分布しておりここで取り上げるオシダは長さ90cmの幅広な披針形の葉が茂り、上の葉から胞子を放出し、南北アメリカやユーラシア大陸、南はアルゼンチンまで自生しています。この品種を含む数種は大変丈夫で乾燥にも強く、美しい葉が漏斗状になるため庭園植物として気楽に栽培されています。
各種利用法
薬用
多くの種類が腸内寄生虫を麻痺させるフロログルシノール誘導体(フィリシン)を含んでいます。シダ類から採れた薬を効果的な下剤として合わせて使用します。
苦く不快な味のするハーブで腸内寄生虫、肝エヒノコクス、内痔核、血尿、おたふく風邪、発熱性疾患(風邪、インフルエンザ、麻疹、肺炎、髄膜炎など)に内服し、外用薬として膿瘍、腫れ物、カルブルンクル、ただれに有効です。
ひまし油と一緒に摂取すると吸収が促進されるほか、過剰摂取は吐き気、嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺を引き起こすことがあるため、有資格者のみが扱いましょう。
栽培
園芸用の品種で耐寒性があります。日陰で腐植土が豊富な土地を好み繁殖は早春に胞子をまくか秋かはるに株分けをしてふやします。栽培変種のものは同型のものは発生しないため気をつけましょう。病害虫は葉にさび病がつくことがあるので注意が必要です。
収穫は秋に掘り上げて葉の基部を残して根を取り去ります。乾燥させたものを成分抽出液、粉末に加工します。貯蔵品は年に一回入れ替えましょう。
あとがき
今回はオシダについて解説をしました。
シダには駆虫作用があるとは知らず、意外と危険性が高い植物だということに気づきやはり見た目で判断してはいけないなということを覚えました。
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