今回解説するのは、最近サラダに加えるハーブとしてようやく知名度が上がってきたと思うハーブ、ルッコラです。
目次
Eruca vesicaria subsup.sativa
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非対称的な鋸歯状の葉を持つカラシのような味のする直立性一年草です。紫色の筋が入ったクリーム色をした4弁花を咲かせ、細い鞘を付けます。
主に地中海沿岸に分布しています。地中海沿岸と東アジアを原産とするこの品種は北米に自生してます。
古代ローマ時代から栽培されている長い歴史があり、当時からサラダに入れるハーブとして人気があり、その名残でローマンロケットとして呼ばれることがあるようです。
かつては薬用として利用されていた一面もあり、1世紀の軍医ディオス・コリデスが記した「薬物誌」には“これを生で食べると性欲がかきたてられる。泌尿器系、消化器系には種子が効果的でソースにも使われている”という記録が残っています。
現在ではサラダ用に知られているのみで、昔に比べて技術が大きく発達し全体的に大きく、味も良くなっていることから亜種に分類されるようになりました。
各種利用法
利用部位:葉
食用
苦味と辛味が合わさった強壮性のハーブで、主にサラダ、特にフランスのニース地方では伝統的なサラダである‘wes-clum’に使われています。また、炒め物やパスタソースに加えるのもオススメです。
栽培
栽培種で霜に耐性があります。日当たりさえ良ければ土壌は選ばないという丈夫な植物ですが、肥沃で湿った土壌で栽培したルッコラは柔らかく、辛味が少なり食べやすくなります。逆に乾燥した暑い環境だと辛味が強くなり、葉が固くなることを覚えておくと良いでしょう。
繁殖させるには冬の終わりから初夏まで連続して種をまきます。収穫は花軸が出る前に葉を摘み取りましょう。
あとがき
今回はルッコラについて掘り下げました。
ルッコラはスーパーなどで売っているベビーリーフの中に混ざっているのは見かけますが意外とルッコラ単品では売っていることはないので売っていたら買うのも良いかもしれませんね。
比較的容易に育てることも可能なので、ハーブをこれから育てたいという初心者の方にもオススメなハーブなので、育てて見てはいかがでしょうか?
個人的に驚いたのは昔は性欲を高ぶらせると信じられていたという点で、どういう経緯でそんなことが書かれていたのかは今となってはわかりませんが、そのように信じられていたという記録が現代でも残っているということに吃驚したと同時に、きちんと記録を残してくれた偉人たちに感謝の念を覚えました。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。
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・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
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・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
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