今回解説するのは、庭木として人気のあるレンギョウという木について解説をしていきます。
目次
Forsythia
レンギョウ属
冬になると葉を落とす落葉性の灌木7種が東アジアに分布しており、19世紀頃に黄色い花を咲かせるという理由で急速に人気が出た植物です。その中でも最も広く栽培されているのが、Forsythia×intermedeiaの親であるF.suspensaという品種です。
F.suspensa
属名:Weeping forsythia(ウィーピング フォーサイシア)
葉に縁がギザギザの鋸歯状の葉が一つ、または3つに裂けた三裂葉、先端に一枚、左右に二枚の葉がある三出複葉という形状をしています。春に鮮やかな黄色い花が咲き、肩意味がなるのが特徴です。この品種は一般的にレンギョウと呼ばれて親しまれている庭木で、。属名の由来はロンドンのケンジントンパレスの庭師、ウィリアム・フォーサイシアの名前にちなんでいます。
中国のごく漢方初期の処方書にその名前が記されていることから、薬用植物として大変長い歴史を持っており少なくともAD2000年代、つまり紀元前2000年代にはすでに登場していたことになりますね。
各種利用法
利用部位:実
薬用
苦味のある痙攣を抑える作用のあるハーブで、神経系統、心臓、胆嚢の刺激、尿の量を増やす作用や熱を下げる作用、細菌が体内に入り込んでしまった際に取り除く作用があります。また含まれているビタミンAには末梢血管を強化する効果があるのです。
どういった症状に対して使えるかというと、急性の感染症(おたふく風邪や丹毒など)、扁桃腺炎、尿路感染症、体の一部に膿がたまる膿瘍、アレルギー性発疹、網膜出血に内服します。
栽培と収穫
園芸用品種で寒さに耐性があり日向か半日陰を好みます。ほとんどの土壌で育つタフさを持ち合わせています。夏に挿し木で増やすか秋か冬に熟枝挿しを行うことで増やすことが可能です。手入れは花が終わったら古い茎を取り除き、元気な若枝を刈り込んで形を整えます。垣根のようにした場合、古い枝は芽を1,2個残して切り戻します。収穫は実が熟したら集め、乾燥させたものを煎じ薬にします。
あとがき
今回はレンギョウについて解説をしました。
この植物自体初めて知り、庭木として有名なだけでなく中国漢方の原料としても利用できるということを学び、植物のポテンシャルはとどまるところを知らず、無限の可能性があり、自分の勉強しているのは本当に氷山の一角なんだということを改めて思い知りました。