目次
はじめの挨拶
皆さんこんにちは
いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。
今回解説するのはトネリコという冬に葉を落とす高木です。
私も初めて聞いたときは全く知らなかったので、どんな見た目でどんな効果があり、どんな歴史があるのかというのをしりたいと感じました。
自分の知らないことを知るのは楽しい。そう思いませんか?
このブログを読めばトネリコがどのようなハーブかという知識を提供し、貴方の知的好奇心を満たすことが出来ます。
このブログを読まないという選択肢もありますが、その選択をすると新たなハーブの知識は当然得られません。
他にもこのハーブを使うとなった時に使い方がわからず困ってしまうということも考えられます。
ハーブは健康に良いというイメージはありますが使い方を間違えると健康の助けになるはずが逆に自身の体に対して悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに自分だけならまだしも相手に使って健康に害を及ぼしてしまうとトラブルになって大きな損害を受けてしまうことも考えられるでしょう。
そんな一大事になってしまうのは私としても最も避けたいの事態なのでここでしっかりと学んでいきましょう。
電車の通勤時間や仕事の休憩時間の間に読める長さなのでそれまでお付き合いして頂ければ幸いです。
トネリコの概要
丸く茂るシルエットとなめらかな灰色の樹皮が特徴の寒さに強い高木で、どんな環境にも適応します。
葉の形は羽のように切れ込みが入るくすんだ緑色をしており、花はクリーム色で一本の軸から沢山分岐する円錐花序という形で咲きます。
主に北半球の年間通して温かい地域に分布しており、主に南ヨーロッパや西アジアの林地に見られます。
ほとんどの品種はあまり目立たない花を咲かせますが「フラワリングトネリコ」と呼ばれる観賞用品種は例外的に華やかな白い花を咲かせます。
トネリコの効能
結論から先に書くと消化器系や自律神経に働きかけて腸の動きを活発にさせる緩下作用、炎症が起きた組織を穏やかに鎮める慰撫作用があります。
尿を作り出し増やす利尿作用、細菌感染や咳を抑える効果があり、かつてはリューマチや関節炎に使用されていたのです
甘さがあり、子供や妊娠中の女性の緩下剤として利用されるほか、砂糖を加えられない薬剤の甘味料、または硬化防止剤に利用されます。
トネリコは65種類存在し、どれもこのような作用を含みますが代表的なのは以下の三種類です。
Fraxinus excelsior(フラクシヌス・エクセルシア 俗名:コモン・アッシュ)
F.bungeana(フラクヌシス・バンゲアナ 俗名:ノーザンアッシュ)
F.ornus(フラクシヌス・オルヌス 俗名:マンナノキ)です。
トネリコの歴史
ここで取り上げるのはマンナノキで、英語名ではマンナ・アッシュと呼ばれています。
この木の幹に穴を開けて樹液を採取して顆粒状にしたものを“マンナ”と呼んでいることに由来し、イタリアのシシリアで15世紀頃から栽培されています。
しかしこの“マンナ”という言葉は聖書の時代から登場しており、甘い浸出物として使われていたのです。
1927年にイタリアでこの名前を使用する際にはマンナノキから採取されたものに限るという法律が作られ、成分も規定されるようになりました。
栽培と収穫の方法
開けた水はけの良い中性からアルカリ性の土壌を好み、繁殖する際には夏に種をまきましょう
収穫は樹齢が八年以上で幹が7.5cm以上のものから採取します。暖かく乾燥した季節に切れ目を入れ、滲み出てきて乾燥したものを掻き取ります。
まとめ
・寒さに強いどんな環境にも耐える
・緩下作用や抗炎症作用に優れる
・マンナ=フラワリングトネリコ
あとがき
これでトネリコの解説は終わりとなります。
少しでもこの記事を読んでハーブについて理解を深めて頂いたのなら幸いです。
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それではまた次回の記事でお会いしましょう。
・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ