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ハーブ解説過去記事まとめ Part33

アレトゥリス

北米及びアジア東部が原産のユリ科植物で、北米のインディアン、コトーバ族という部族が、お茶にして赤痢の治療薬にしていました。そしてこの方法を入植者たちが受け継ぎました。

1831年~1926年の間、強壮剤として米国薬局方に記載されていました。

苦さと甘さが混ざった石鹸のような味が特徴で、特に消化管や女性の骨盤内の諸器官を鎮める効果があるとされています。

各種利用法

利用部位:根

薬用

便秘による腹痛、消化不良や食欲不振、月経困難症、子宮脱といった症状に内服することができます。

根茎は必ず乾燥させてから使用しましょう。生のままで使用すると下痢、腹痛、目眩を起こす可能性があるためです。

栽培

野生種で、耐霜性があり、日向の水捌けの良い土壌を好みます。土は砂混じりのピートが適しています。繁殖には春に種を蒔きましょう。

収穫は花が咲き終わる夏のおわりに掘り上げて、乾燥させたものを成分抽出液、粉末に加工しましょう。

ガーリックマスタード

この種類に含まれる特有のツンとした辛さは、揮発性のオイルと、グリコシドの一種シニグリンという成分によるものです。主にわさびやシロガラシ、クロガラシといった辛さの元もこれらの成分です。

耐寒性の多年草及び二年草で、高さは30cm~1mまで成長し、直立した茎と鮮やかな緑色のいんげん豆に似た葉を付けます。小さな白い花の後に、上向きの円筒状をした身を付けます。また、ヨーロッパの自然保護園芸では、蝶の幼虫の餌として人気があります。

各種利用法

利用部位:葉・茎

料理

若葉をサラダに加えることで、ガーリックの香りのアクセントを加えることができます。

薬効

刺激作用のあるハーブで、感染除去、治癒促進、去痰、抗炎症作用があります。気管支炎、喘息、湿疹には内服し、軽いキズや神経痛、リューマチや痛風といった症状には外用で利用することが可能です。

栽培

耐寒性のある植物で、こぼれ種で増えるほど丈夫で繁殖力が強いです。繁殖は花を咲かせたい場所で春に種をまきましょう。

収穫は、葉と茎を刈り取って絞るか、生及び乾燥させたものを浸出液にし、湿布剤に加工しましょう。

アルカンナ

南ヨーロッパからイランが原産の高さ20~30cmの多年草です。長さ8cmの披針形の葉と青い小さな花が特徴的です。また、根は太く藤色がかった色をしています。

脂肪、ろう、アルコールを含む製品に赤色系やピンク色系、肌色系の色を付けることができます。染料としての利用が主ですが、薬用としても使われることがあります。

各種利用法

利用部位:根

薬効

収斂、抗菌性を持ち、治癒促進や痒みの抑制作用があります。外用として静脈瘤や無痛性の潰瘍、かゆみを伴った発疹に有効です。

国によっては法規制の対象となるほか、肝臓に有害なピロリジンアルカロイドを含むため、内服してはいけません。

実用

木材や食品、医薬製剤、化粧品の着色料に使用されます。

栽培

霜に強く、日向、半日陰で水捌けの良い乾燥した土地を好み、特にアルカリ性の土壌だとよく育ちます。繁殖は春に種を蒔くか、秋に株分けで増やしましょう。

根は秋に掘り上げて、乾燥させたものを粉末にするか、生のものをオイルや脂肪につけて浸出液にしましょう。

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Kemu
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