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ハーブ解説 Part247

アンテナリア

柔らかな毛で覆われた常緑性の多年草です。葉の形はスプーンに似ていて、高さ5~25cm,幅25~45cmまで成長します。春の終わりから初夏にかけて白味がかった淡いピンク色の花が特徴的です。

各種利用法

利用部位:全草

実用

ロックガーデンでも人気の品種で、乾燥しても色が落ちにくいためドライフラワーに向いています。

薬用

収斂、利尿、肝臓・胆嚢への刺激作用があり、肝臓及び胆嚢機能不全、肝炎、下痢に内服することが可能です。また、外用として扁桃腺炎用のうがい薬、膣の洗浄薬の材料に使われることがあります。

栽培

園芸用品種で寒さに強い耐寒性です。日向で水捌けの良い土地を好み、繁殖には屋内で種子をまくか、株分けで増やすことが可能です。収穫は花が咲ききる前に花か全草を刈り取り、浸出液に加工できます。

アニバ

この属は約40種類の常緑低木と常緑樹からなり、熱帯アメリカと西インド諸島が原産です。百合のような香りのする芳香植物で高さは25m,幅15mとなり、葉の大きさは約14cmで裏には黄褐色の毛が生えています。また、香りの主成分はバラに多く含まれるリナロールです。

各種利用法

利用部位:木部・オイル

香料

オイルは化粧品の香料はもちろん、洗浄剤から医薬品まで幅広い用途があります。

実用

幹は木材の中でも硬い、硬材として扱われ、オイルは上記に加えて食品にも香り付けとして添加されることがあります。

栽培

野生種。日陰で水捌けがよく高湿度な環境を好みます。また、熱帯原産なため寒さには弱いです。光を好みますが種子を取るのは難しく、栽培品種としてはまだ固定されていないようです。

主に使われるのは、10~15年もので、伐採したものを砕いて蒸留すればオイルが採れます。

歴史

かつては原住民が薬用として利用していただけでしたが、1875年にフランス人がこの植物からオイルを蒸留して以降、利用され続けられています。しかし、現在ではほとんどが伐採されてしまい、栽培しようと試みられていますが、ほとんど再生されていないのが現状です。

1986年、事態を重く見た国連のFAO、食料農業機関は栽培条件を緊急に調査すべきと認めました。

アンクサントゥム

主にヨーロッパやアジアの温帯やアジアに分布しています。南アフリカに自生している品種は花が咲いているときは香りを強く放ちますが、品種によっては切って乾燥させる事でより香りが強くなる場合もあります。

房状に広がる多年草です。葉の形は短い披針形で春から夏にかけて密生して花を咲かせますが、あまり目立ちません。高さは18~50cm、幅12~30まで広がります。

牧草のような香りがするのは、クマリンやグリコシドといった成分が様々な要因で分解された結果、ディクマクロールという成分に変化したためです。この成分は殺鼠剤の原料となるほか、抗凝血剤の材料にもなります。

各種利用法

利用部位:花

香料

乾燥させた花はフラワーアレンジメント、ポットポプリに利用します。

薬用

呼吸器系の刺激、鎮痛、鎮痙作用があるため、花粉症の点鼻薬や外用として関節痛、霜焼け、神経衰弱、不眠に有効とされています。

栽培

野生種です。寒さには耐性がありません。日向の水捌けの良い土地を好みます。春か秋に種を蒔くか、株分けで増やすことが可能です。収穫は花が開いたら刈り取り、乾燥させて装飾用、チンキ剤に加工します。

語源:Anthoxathum

読み方=アンクサントゥム

ギリシャ語でxanthos[黄色]とanthos[花]に由来します。

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Kemu
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