目次
はじめのご挨拶
皆さんこんにちは。
今回はジャスミンの花にそっくり。しかし使い方を間違えると危険なハーブ「カロライナジャスミン」について紹介します。
恐らくほとんどの方は知らないハーブだと思われるので最後まで読まないとこの植物について理解することは出来ません。
さらにこのハーブは有毒なので誤飲してしまうと死に繋がりかねません。なので最後まで読んでこのハーブについて理解を深めていきましょう。
いつもの通り約1200文字程度の短い記事ですのでスキマ時間に読み切ることが出来ます。
それではまずこのハーブの生態について解説します。
カロライナジャスミンの生態
学名をGelsemium sempelvirens(ゲルセミウム・セムペルウィレンス)といいGelsemiumはイタリア語で「ジャスミン」を意味するgelsominoに由来します。
主にアメリカと東南アジアに分布し、アメリカ南部からグアテマラにかけての林地で見ることが出来、南カリフォルニアの州花でもあるのです。
温暖な地域では屋外で、それ以外の場所では温室などで観賞用として栽培されることが多いです。
壁などに這う蔓性の常緑植物で葉は艶のある平たくて先端が細長い披針形です。大きな特徴は漏斗型で香りの良い黄色い花で夏に咲かせます。花後は薄皮の鞘に平らな種子を結びます。
続いてカロライナジャスミンの薬効について解説をします。
カロライナジャスミンの薬効
結論から言うとこのハーブにはアルカロイドが含まれており鎮静、解熱、発汗促進、鎮痛、鎮痙作用があります。
具体的な症例は神経痛、偏頭痛、坐骨神経痛、歯痛、激痛(特に末期症状や交通事故など)端的に言えば痛みに対して有効なハーブなのですが、最初に述べたように有毒なので法規制の対象です。なので有資格者のみ扱いが許されます。
他のハーブと合わせて利用されることがあり、片頭痛にはラベンダーやローズマリーと合わせて使用することがあります。
またホメオパシー療法ではインフルエンザやはしかなどの発熱性疾患に用いられる事があるようです。
続いてこのハーブが有毒にも関わらず薬として使われるようになったエピソードをご紹介。
カロライナジャスミンのエピソード
このハーブの有効性を発見したのは科学者や医者ではなくとある農夫です。
この人はほかのハーブの根の浸出液と間違って飲んでしまいました。その結果重度の中毒症状が出てしまいました。しかし面白いのはここから。
なんと中毒症状から回復した後、彼が患っていた胆汁熱が治っていた事に気が付きました。その後19世紀には殆どの薬局方に登録されました。
まとめ
・ジャスミンに似てるけど違う品種。
・有毒だけど薬としても使える。
あとがき
今回のカロライナジャスミンの記事はいかがだったでしょうか?
私もこのハーブを調べていて誤飲したら薬効が判明したというなんとも間の抜けた珍事を見て事実は小説よりも奇なりだと思いました。