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ハーブ解説 Part254

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回紹介するハーブはヒトツバエニシダというハーブ。このハーブについて知っている人はあまりいないのではないでしょうか?

恥ずかしながら私も名前だけは知っていましたが具体的な効能は分かっておらず、ほとんど知りませんでした。

当ブログではこのようにあまり知られれないハーブたちを知ることができる場所です。

なので他のブログでは取り上げられすらしないことが多く、詳細に知りたいと思っても知ることは出来ないでしょう。

それではまずこのハーブの生態について紹介していきます。

ヒトツバエニシダの生態

寒くなると葉を落とす低木で葉は広く先端が尖っていますが柄はないという特徴があります。花は枝先にまとまった部分に黄色い花を咲かせるのです。

主にヨーロッパや北アフリカ、西アジアなどに多く分布しており約85種類が存在します。

古くからこの花は染料として利用されており遡ること古代ローマ時代から使われ、伝統的な使われ方はタイセイという植物と混ぜ合わせてイングランドの毛織物であるケンダル織の緑色を出すのに用いられました。

かの有名なロビンフッドの着た明るい黄緑色のラシャやリンカングリーンの染料としても使われていたようです。

続いてこのハーブの利用方法や薬効について解説をしていきます。

各種利用方法

薬用

結論から言うとこのハーブにはアルカロイドを含んでいるため、ないとは思いますがそのまま口にすると苦いです。

具体的には利尿作用、吐き気を催す催吐、下剤作用に加え、弱いですが心臓や血管を収縮剤としての効果もあります。

かつては痛風やリューマチ、全身の水腫に使用されていました。意外にも骨折や坐骨神経症、膿瘍や腫瘍にも有効です。

実用

天然繊維製品の家庭用染料に使われます。

エピソード

近縁種にブルームという品種がありますが最近の研究でこのヒトツバエニシダとブルームに含まれるアルカロイドが非常によく似ているということが判明しました。

アルカロイドなので心臓や呼吸系統に作用するのでこのハーブを扱うときには最新の注意をはらいましょう。

栽培

寒さに強く日向の乾燥した土地を好みます。土は崩れやすく脆いものか砂質でも耐えることが可能です。

繁殖は春か秋に温室など屋内に種を蒔くか夏に今年成長した枝をすることでも繁殖できます。定着したものは移植が難しいので植える場所は慎重に。

定期的な選定は必要ありませんが、形を整えるために花の終わった枝を切り戻すか間引きましょう。

葉っぱつきの枝を収穫するときは実が結ぶまえに切り取り、乾燥させたものを成分浸出液に加工します。乾燥したものは一年以上保存するのはおすすめしかねます。

オーストラリア諸州ではこの品種の数種が移入禁止となっているので気をつけましょう。

まとめ

・黄色い花を咲かせる落葉樹
・アルカロイドを含んでいる
・心臓や呼吸器系に作用する
・乾燥に強い

あとがき

今回のヒトツバエニシダの記事はいかがだったでしょうか?

この植物は見たことはあるけど使ったことはないという方がほとんどだと思うので機会があれば染色に挑戦する時にこのハーブのことを思い出してくれると嬉しいです。

それでは今回の記事はここまでとなります。

また次回の記事でお会いしましょう。

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Kemu
毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

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