目次
Heliamthusとは?
皆さんご存知ひまわりのことで、夏に咲く姿はまさに太陽。
学名はギリシャ語で太陽を表す「helios」と花を表す「anthos」が合わさった単語です。
原産は南北アメリカで一年草と多年草合わせて67種類が存在します。
3000年間の間原住民によって栽培され、1514年にスペインに伝わりました。
その後18世紀頃にドイツで油を取るために栽培が始まり、中央ヨーロッパや地中海沿岸に広がりました。
食料とハーブの境目に位置するハーブです。
続いてヒマワリの生態について解説します。
ヒマワリの生態
夏に巨大な花を咲かせる一年草で、茎は直立し茶色の心花と黄色い辺花からなります。
花の大きさは直径30cmでうつむき加減に咲きます。
ひまわりの種子は一つの花に約1000個が円を描いて並び、一つ一つはシマシマ模様。
続いて品種をいくつかご紹介。
Helianthus annuus”Itarian White”
周りがクリーム色の小さな花が咲き、枝分かれします。
Helianthus annuus”Teddy Bear”
小さな八重咲きの品種です。ヒマワリに見えないですがこれもれっきとしたヒマワリなのです。
次にヒマワリの利用法について解説をしていきます。
ヒマワリの利用法
利用部位:全体、種子、オイル
料理
種子は生で食べることも可能ですが炒って食べてもよし、パンに混ぜてもよし。
粉にして焼き菓子にすることも可能でオイルは料理やサラダに使えます。
薬用
栄養価が高く、コレステロールを下げ、組織の炎症を抑えるほか、以下の作用があります。
・皮膚組織再生促進
・皮膚柔軟
・利尿
どんな症状に効果があるのかは以下の通りです。
・気管支の感染症=葉を内服
・肺結核、マラリア=全体を内服
外用では以下の症状に使えます。
・リューマチの諸症状
・筋肉痛に使用するマッサージオイル
オリーブオイルよりも伸びがよく、素早く皮膚に浸透するのが特徴です。
子供や老人にも適しており、適量の必須脂肪酸と豊富なビタミンEを含んでいます。
実用
オイルはマーガリンの製造に使用されます。オイルの絞りカスは飼料として再利用。
栽培と収穫
園芸用の品種で寒さに強く、水はけの土を好みます。
寒く湿気の多い環境ではボツリヌス菌がつくことがあり、茎にはスクレオチニア病で枯れることがあるのでご注意ください。
花はアブラムシなどを餌とするカゲロウやジガバチなどを引き寄せます。
花が咲き始めたら全体を刈り取り生を成分抽出液やチンキに加工します。
種子は秋に集め生のものを絞ってオイルに。
歴史
18世紀頃にロシアで農作物として導入されたあと、薬用で広く利用されました。
シベリアで女性治療者が、発汗を促進するためにひまわりの花をウォッカに漬け込んだものをたまたまマラリアに使用したところ、偶然効果があることが判明しました。
以後伝統薬のリストに加えられました。
あとがき
今回の記事はいかがだったでしょうか?
よく見かけるヒマワリも思った以上に歴史があって興味深いと思いました。
まさかウォッカに漬け込んだヒマワリがマラリアに効果があるとは思わず、事実は小説よりも奇なりですね。
それでは今回の記事はここまでとなります。
また次回に記事でお会いしましょう。