ホーリグラスとは?
ようこそ。
わずか5分程度でハーブについて学べる専門ブログ、ハーブの情報屋へ。
今回はあの聖書にも登場する人物にも捧げられたホーリーグラスです。
恐らくこの名前を見て知ってるよという方は中々いないと思います。もし知っていたら知識人レベルです。
このハーブの特徴はずばり「香りの良さ」で、乾燥するとより香りが強くなります。
しかしこのハーブの本領は蒸留たオイルにあり、これが香料として重要な役割を果たすのです。
さらに乾燥させた葉はあるお酒の香り付けにも使われ、そのお酒は・・・
ホーリーグラスの生態
主に寒い地域の湿った草地を好みますが、15種は温帯地域に分布します。
群生する落葉性の多年草で、先の尖った平らで細長い葉が特徴です。
春に先の尖った卵型の小さな穂が円錐花序に付きます。
フレッシュのものは甘い香りがし、乾燥すると干し草独特の香りがします。
結論から言うとホーリーグラスには配糖体が含まれ、これが分解されるとクマリンに。
つまりあのの干し草に似た香りの正体なのです。
続いてホーリーグラスの用途についてご紹介。
ホーリーグラスの
意外な用途
香料としての使いみち
結論から言うと強いバニラに似た香りなので香水に利用されるほか、香りを定着させたり興奮剤としての効果があるのです。
ホーリグラスの実用性
かごを作る際の材料やウォッカの香り付けに利用されます。
オイルはお菓子やソフトドリンク、タバコの香味料に使われる。
次に栽培方法と収穫について解説します。
ホーリーグラスの
栽培と収穫
・栽培品種で寒さに強い
・日向が水はけが良い土地を好む
・湿り気を保つと尚良いです
・春と夏に根茎を分ければ増やせます
収穫は葉っぱをそのまま刈り取り乾燥させたものをそのまま保存するか、オイルを蒸留します。
ホーリーグラスの
ヒストリー
聖母マリアに捧げられるハーブという一面もあり、ニューメキシコでは香りとして焚きます。
また中央ヨーロッパでは祭りの間は教会の入口にかざり、服に香りをつけるのに用いました。
クマリンは1868年にタールから作られるようになりましたが、それでも天然ものが必要とされています。
あとがき
今回の記事はいかがだったでしょうか?
人工的に作ることが出来ても未だ天然のものが使われていることから、自然由来の物にはやはり勝てませんね。
ほとんどが合成香味料に取って代わられる中、珍しく天然物が勝ってる例だと思いました。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。