オオムギとは?
古い時代、私達人間の歴史が始まった時の食べ物は何かと聞かれたら?
正解は大麦。
現在は小麦や米など多種多様な穀物がありますが、今でもオオムギは、あるお酒を作るのに欠かせません。
そのお酒は・・・
そのまえにまずオオムギがどういった植物なのかを解説していきます。
オオムギの生態
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見た目の特徴は
・淡い緑色の葉を持つ。
・円筒形の穂に花がつく。
・苞は硬い殻のような膜。
・種子は苞に覆われている。
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最も寒さに強い品種で北欧に近いラップランドやロシアのシベリア、アラスカの一部で栽培が可能。
特にチベットでは欠かせない必需食料。
現在では栽培植物から野生に帰った逸出植物としてのみ見かける。
栽培していた植物が野生化することをいいます。
次にオオムギの用途についてお話します。
オオムギの
多彩な使いみち
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オオムギを使った料理
パールバーレイという品種はグルテンが少ないのでシチューにするのがおすすめです。
オレンジかレモンと煮ればバーレイウォーターができます。
実用的な用途
発芽させた種子を窯で乾燥させたものをウァートといい、醸造ビール、ウィスキー、モルト抽出液に。
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オオムギの麦芽から抽出したもので酵素と麦芽糖が含まれている。
オオムギの意外な薬効
甘い加温性のハーブで炎症した組織をなだめて穏やかにする慰撫作用があります。
ほかの作用は以下の通り
・食欲の刺激
・消化を促進
・乳汁分泌を抑える
効能としては消化不良、特に幼児がシリアル類を食べた後やカンジタ症に内服出来ます。
種子は乳汁分泌過剰、肝炎、腹部膨満に効果的。
咳や胃腸の虚弱にはモルト抽出液、回復期の食欲不振、消化機能不全にはバーレイ・ウォーターが有効です。
オオムギの栽培と収穫
栽培について簡潔にまとめると
・寒さに強い
・繁殖は春に種を蒔く
・日向で水はけが良い土壌を好む
種子は秋に収穫し、脱穀して使うか発芽させてモルト抽出液に。
現在は品種改良されていますが原種は、穂に花が2列と6列咲く「2列バーレイ」、「6列バーレイ」の系譜です。
またグルテン含有量が低いのでお菓子やパンにはあまり向きません。
最後にオオムギが私達人間とどういった関わりがあったのかを紐解きます。
オオムギと人類の
長い歴史
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まず人類の歴史に登場したのは約1万年前の中東で、栽培植物化されました。
その後エジプトで栽培されようになりも薬用植物として使われる。
ちなみに発見されたのはエジプトのスイス・レイク遺跡です。
エジプトでは「パピルス・エーベルス」の処方書で初めて言及され、以下のように使われました。
・火傷
・緩下剤
・骨折の湿布薬
・腸内寄生虫の駆除
古代ローマ時代の博物学者プリニウスはバーレイを「人類最古の食物」でパンやビールを作るのに欠かせないと称賛していました。
中国では16世紀頃に漢方として知られ、割と遅め。
中国で漢方薬として使われたのは脱穀した”パール”バーレイと発芽させた”モルテッド”バーレイ。
同じ時期、1602年にアメリカマサチューセッツ州でも栽培が始まりました。
あとがき
今回の記事はいかがだったでしょうか?
読んでためになったと思えたのなら幸いです。
これからも毎日更新していきますのでよろしくおねがいします。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。