ようこそ
ハーブの情報屋へ。
ブログのコンセプト
突然ですが2500、3000、5000この数字はなんだと思いますか?
正解は一般的な記事の文字数です。
しかし当ブログでは恥ずかしながら、わずか1000文字から1500文字、多くても3000文字程度の長さ。
その理由は仕事で時間に追われて勉強できない。でも学びを得たい。
そんな向上心はあるけど時間がない方にむけて、ハーブの専門的な知識を無料で学べるものはないかと考えました。
そこで分かりやすく簡潔にハーブの情報をまとめたものを会社の休憩時間や通勤時間などのスキマ時間で学べるようにしたのがこのブログです。
なので一つの記事につき、わずか5分程度の時間で効率よく専門的なハーブの知識を無料で学ぶことができる。
それがハーブの情報屋なのです。
解説するハーブ
今回解説するハーブはこちら。
・ドレマ
・ドゥリミス
・シーオニオン
ドゥリミスの生態
学名:Drimis winteri 読み方:ドゥリミス
円錐形の高木或いは低木、長円形ないしは皮針形の艶のある先の尖った葉は長さ15cm程です。
春の終わりから初夏にかけて香りの良い星型の花が咲きます。
約40種がメキシコ、マレー半島、オーストラリアに分布しており、この品種はチリとアルゼンチンが原産で、この属の中では唯一栽培されています。
また一般的には知られていませんが、シナモンと同じような働きがあります。
このハーブが薬用として述べているのはサー・フランシス・ドレイクドレイク号の船長、ジョン・ウィンター。
1578年に南米からヨーロッパに持ち込みました。
これは長い航海によるビタミンCの欠乏によって起こる壊血病に有効とされていましたが、
しかし、現在ではこの目的での使用はなくなりました。
ドゥリミスの用途
利用部位:樹皮
薬用
苦い強壮性と刺激性のあるハーブで、消化促進作用があります。香りは菖蒲に似ており、消化不良と疝痛に内服します。
栽培
園芸品種で耐霜性があり、日向または半日陰の水はけの良い肥沃な湿った土壌を好みます。
寒い場所では壁などに保護された場所が必要です。
繁殖は秋に種をまくか、夏に半熟枝挿しをします。
樹皮は秋と冬に枝から剥がして乾燥させたものを粉末や成分抽出液に加工します。
シーオニオンの生態
学名:Drimia maritima 読み方:ドゥリミア
シーオニオンと呼ばれるこのハーブは地中海沿岸地域とポルトガルに分布しています。
球根性の多年草が約100種が海岸の砂地や岩がちな土地に生息。
商業利用の為に広く栽培されているほか観賞用の庭植物としても人気があります。
ここで取り上げるDrimia miritimaは直径15cmの球根をもつ逞しい多年草です。
肉厚の青みがかった葉はおよそ1mに達し、花が枯れたあとに小さな星型の花が密集して咲きます。
花はフォックステールリリーに似ている印象的な形で、夏季の乾燥した場所では簡単に栽培できますが、北方地方では咲きません。
英語名ではSuquill(スキル)と呼ばれ、薬品製造を目的にエジプトやトルコといった地中海沿岸で栽培される。
業界ではホワイトとレッドの2種が存在し、生産地域によって異なりますがどちらも似たような成分を持ちます。
この植物のスキロサイドという成分は殺鼠剤の原料となり、レッドにのみ含む。
この成分は特定のげっ歯類にのみ有効でそれ以外の動物に与えると嘔吐を引き起こす。
もう一種類の成分スキラニンという成分も殺鼠剤の原料に。
Drimia.indica(インディアン・スキル)は古代ローマの軍医ディオス・コリデスの記述にも登場し、”スキルヴィネガー調剤”として用いられることが多かったようです。
各種利用方法
利用部位:球根
シーオニオンの薬効
苦くアクがある毒性の強いハーブで利尿、去痰、心臓の刺激、頭皮の強壮作用がある。
気管支炎、気管支喘息、百日咳、水腫に内服します。
過剰摂取は嘔吐を引き起こすため有資格者のみが扱いましょう。外用としてフケ症や脂症に有効です。
シーオニオンの
実用的な用途
抽出液は咳止めの混合液、ヘアトニックに加えます。何度も書いていますが殺鼠剤の原料として利用されてきた歴史があります。
栽培
園芸用の品種で半耐寒性または耐霜性があります。
日向ですぐに水の切れる砂質或いは石混じりの土地を好み、最低気温は-7℃です。
球根の頭が少し出るように植え、繁殖は秋に種をまくか休眠期に株分けをします。
球根は6年経ったものを収穫し、夏の終わりに掘り上げます。
横にスライスしたものを乾燥させて成分抽出液やチンキ、スキルヴィネガーに加工します。
ドレマとは?
学名:Drema ammoniacum 読み方:ドレマ・アムモニアクム
大きな多年生の植物で耐寒性は-5℃まで耐えることが可能です。
高さは2~3m、広がりが1~1.5mまで成長します。枝分かれし、毛の生えた茎は根元の部分が木質化し、直径が3~6cmになります。
白い小さな花が春~夏にかけて散形花序に咲かせ、後に7mm程の楕円形の実がなる。
また、ゴム樹脂を大量に含んでおり、甲虫の開けた穴から自然ににじみ出ます。
この属は、大きな葉を持つ短期の多年生植物と半低木からなり、全てが一年草です。
主に東南アジアに生息し、インドからアフガニスタン、パキスタンにかけての乾燥した岩がちな場所に自生しています。
ヴィクトリア朝時代の園芸手引書に記録が残っており、育成が容易で種子から簡単に増やせると記載されています。
当時のハーブ園の興味を引く呼び物になっていたであろう植物であったはずですが、栽培リストから消えてしまいました。
属名はアモン神殿に因んでつけられ、リビア近くにあるこの植物からゴムの樹脂が抽出されたことに由来し、AD1世紀にヒポクラテスが使用を述べています。
ドレマの利用法
利用部位:樹脂
薬用
香りの強い、アクのある刺激性のハーブで、去痰、鎮痙、発汗促進作用があります。
慢性の気管支炎(特に高齢者)、喘息、カタルに内服します。
外用では関節の腫れや無痛性の腫瘍に対して利用されることがあるようです。
またかつては香水や磁器の接着剤としても用いられていました。
栽培
栽培品種で耐霜性があります。日向の水はけの良い乾燥した土地を好み、繁殖は春か秋に種を蒔く事で増やすことが可能です。
ゴムは花が咲き実がなるあいだに茎につけた傷と葉柄から採取します。固めて”ティア”(透き通った塊)かブロックにしたものを削って粉末にします。