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ハーブ解説 Part288

今回はいつものように一つのハーブを取り上げるのでなく、私達人類に大きな影響を与えたハーブたちを紹介していきたいと思います。

世界を変えたハーブたち

人間とハーブの関わりは私達の考えている以上に深いです。

中には生理機能を変えるものや医学に革命を起こしたもの、ハーブの栽培や処理、売買に携わった人に富をもたらし、ものによって社会的、宗教的に大きな意味を持つ時代もありました。

アヘンが原因で戦争が引き起こされ、それが現在でも続いているのです。

スイスの学者であり錬金術師であるパラケルススはこんな言葉を残しています。

「全ての物質は有毒である。有毒でないものは皆無であり、毒になるか薬になるかは、さじ加減次第である。」

まさに現在でも通じる言葉ですね。

イヌサフラン

行者にんにくとソックリ

痛風の治療薬で
遺伝子工学の鍵を握る。

この植物の毒性は諸説あり古代エジプトから知られていたという説や、古代ギリシアでは痛風を和らげる薬、及び毒薬としても利用されていました。

その激しい毒性ゆえに「植物性のヒ素」と呼ばれるほど。

活性成分はアルカロイド、コルヒチンで現在でも標準的な痛風治療薬として利用されているのです。

さらにコルヒチンには分裂中の植物細胞に加えると染色体の数を操作できるのです。

これによって実らない雑種を実りある品種に変えたり、大きくて丈夫な品種に変えるなど食用植物や観葉植物の改良に応用されるようになりました。

今回はここまで。次回はケラというハーブについて解説をしていきます。

また次回の記事でお会いしましょう。

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Kemu
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