今回ご紹介するのは和名ではPeriscaria bistoriaイブキトラノオと呼ばれるタデ科のハーブです。
Periscaria bistoriaって?
北ヨーロッパとアジアを原産とする多年生植物で根茎や根っこの地下部分を利用するハーブです。
Periscaria bistoria
生態
世界的に見られる品種で一年草た多年草、落葉性灌木に似たつる植物などバリエーションが豊富で約150種存在。
丈夫な二本の蛇のようにねじれた根っこの見た目からサーペンタリアとも呼ばれる。
根生葉は長さが15cm程度で、幅の広い卵型をしているのが特徴。夏に無数の淡い桃色の集合化が穂状花序に咲く。
Periscaria bistoria
薬効
痙攣を抑える収斂、炎症を抑える消炎作用、下痢止め、止血、治癒促進の作用がある。
次の症状に内服することが可能です。
・コレラ
・赤痢
・カタル
・膀胱炎
・月経過多
・乳児の下痢
・粘液分泌性大腸炎
外用では以下の症状に使うことが可能です。
・蜂窩織性創傷
・膣のおりもの
・口内潰瘍
・咽頭炎
・口内炎
・内痔核
・切れ痔
・歯周病
科学的な研究により根に含まれるいくつかの成分に抗炎症作用があることが示唆されています。
現在ではイブキトラノオの根を調節した生薬調剤が血管の保護と抗がん作用について研究されている。
Periscaria bistoria
伝統的な利用法
鎮静効果のある治療薬として利用され、回復を促進して下痢や赤痢、下痢の症状を治療するのに用いていました。
月経不順にも使われこのハーブを調整した生薬を内服したほか、外傷や痔、蛇の噛み傷、虫刺されなどの外用にも利用されていました。
Periscaria bistoria
まとめ
・雑草扱いされているが様々な症状に対して効果のあるハーブ。