今回はハーブ園の簡単な歴史について触れます。
庭園の歴史
中世の時代、当時の祈祷書の中でそのハーブ園の様子を垣間見ることが出来る。
城や荘園、農場の周囲に作られた庭園、ハーブ園。
芳香が開け離れた窓へと漂うさまがロマンティックな絵、詩歌と共に描かれている。
やがて伸びやかな自然性と精神性はルネサンスの建築様式を受けて秩序だったものに変わって行きます。
区画分けされた庭
当時の庭は4つの区画からなるひな壇状の庭園に囲まれていました。
そこは幾何学的な花壇で一面にハーブクッションが広がり、刈り込まれたヒソップやラベンダー、マートルで縁取られていた。
簡単に言えば17世紀半ばまで庭は全て事実上ハーブガーデンだったのです。
矮性のツゲが登場すると更に複雑なパルテール式庭園と呼ばれるものが登場し、観賞用の菜園も独立して進化しました。
今日、フランスのヴィランドリー城の「ポタジェガーデン」はパルテール式の最たる例。
特に踏石が置かれたチャイブの花壇やバジルの群生は見事。