今回取り上げるのは、ハーブの歴史における珍事件についてのお話。
目次
華やかな宴でおきた
やばすぎる事件
時は古代ローマ時代。紀元54年から68年まで統治した“ネロ・クラディウス”は宴会場をバラの花弁で埋め尽くすことを流行らせた。
さらに天井から花びらを降らせる、今風で言うなら追いオリーブオイルならぬ追いバラをしていました。
しかし、これが悲劇の発端になるとは誰が予想したでしょうか・・・
ヘリオガバルス皇帝の
悲劇
当時はバラの香りは享楽の象徴でありながら客人のぶどう酒臭さを消すと言われていました。
紀元3世紀から4世紀の間統治していたヘリオガルバス皇帝は、天井から花びらを降らせるという行為をあろうことかエスカレートさせてしまいます。
ここで重大な事件が起きてしまうのです。
宴でみんな酔いつぶれて本来天井から花びらを落とすことをやめる命令を出さなかった。
その結果花びらの山の下で多くの客人が窒息死してしまうという、悲しむべきかマヌケだともいうべきかなんとも得も言われぬ事件が起きてしまいました。
バラの香りに包まれてあの世に行けたことだけがせめともの救いであったと思いたいですね・・・
歴史は繰り返す
このような常軌を逸した事件は二度と起きないであろう。
さらに時は流れて1887年から88年の冬、この痛ましい(?)事件を再現しようとする人がいたんですよ。
その人物の名前はアルマ=タデマ。
イギリスヴィクトリア朝に活躍した画家で数々の名画を描いた人物ではありますが、当時の事件を再現するためにあることをしようとしていました。
それはフランスのリヴィエラから定期的に花びらを送らせていたのでやはり常軌を逸していますね。
今ならYouTuberが“古代ローマの宴を再現してみた”とかやりそうで末恐ろしい・・・
まとめ
度を越した酒宴で死傷者を出すという事件。今でもニュースになったりしてることから人間は歴史を繰り返す生き物なんだなと思った次第です。
酒は飲んでも飲まれるな。飲みすぎて醜態曝さないよう自制心を持ってお酒はたしなみたいものですね。