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ハーブ解説 Part350

今回はアンクサントゥムと呼ばれるイネ科のハーブについて解説をしていきます。

アンクトクサントゥム

主にヨーロッパやアジアの温帯やアジアに分布しています。

南アフリカに自生している品種は花が咲いているときは香りを強く放ちますが、品種によっては切って乾燥させる事でより香りが強くなる場合もあります。

房状に広がる多年草です。葉の形は短い披針形で春から夏にかけて密生して花を咲かせますが、あまり目立ちません。高さは18~50cm、幅12~30まで広がります。

牧草のような香りがするのは、クマリンやグリコシドといった成分が様々な要因で分解された結果、ディクマクロールという成分に変化したためです。

この成分は殺鼠剤の原料となるほか、抗凝血剤の材料にもなります。

各種利用法

利用部位:花

香料

乾燥させた花はフラワーアレンジメント、ポットポプリに利用します。

薬用

呼吸器系の刺激、鎮痛、鎮痙作用があるため、花粉症の点鼻薬や外用として関節痛、霜焼け、神経衰弱、不眠に有効とされています。

栽培

野生種です。寒さには耐性がありません。日向の水捌けの良い土地を好みます。春か秋に種を蒔くか、株分けで増やすことが可能です。収穫は花が開いたら刈り取り、乾燥させて装飾用、チンキ剤に加工します。

語源:Anthoxathum

読み方=アンクサントゥム

ギリシャ語でxanthos[黄色]とanthos[花]に由来します。

まとめ

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Kemu
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