今回解説するのは野菜としてよく食べられているアスパラガス。品種の中にはハーブとして利用されているのでそちらをメインにご紹介。
目次
Asparagusu offichinalis
読み方:アスパラグス・オフィキナリス
特徴
約100種類ほど存在し、主にユーラシア大陸の温帯と亜熱帯地域に分布している多年草です。高さ1~1.5、幅45~90cmの匍匐性の根茎を持ち、春に多肉質の茎が若芽として出てきます。これが普段私達が食べている部分です。葉のようなものは枝が変化したもので、夏には緑がかった白い鐘形の花が咲きます。
各種利用法
利用部位:根茎、若芽
料理
若芽を蒸して熱いまま、もしくは冷まして野菜として食すか、裏ごししてスープや細かく刻んで浮身にするのもオススメです。
薬用
回復、浄化性のハーブで光線中世のアスパラギン酸を含み、消化管・肝臓・腎臓に作用します。膀胱炎、腎臓疾患、リューマチ、痛風、心臓疾患から来る浮腫、住血吸虫の駆除に内服されます。
Asparagus racemosus
読み方:アスパラグルス・ラケモスス 別名)シャタバリ、ワイルドアスパラガス
特徴
根茎を持つ蔓性の多年草です。茎は根本で棘状となり、大きさは1~3.5mと大きく成長します。夏には直径5mm程の香りの良い花を咲かせ、赤い実が付きます。
俗称のシャタバリは「100人の夫を持つ女」という意味で、女性の生殖器感の若返り効果があることを示しています。
各種利用法
利用部位:根茎
薬用
主に循環器、呼吸器系統に作用し、アーユルヴェーダでは特に女性の生殖機能を高めるハーブとして重要視されています。
内服として不妊、性欲減退、流産の危機、更年期の症状、胃酸過多、胃潰瘍、気管支感染症に内服されます。また、月経調整の作用にも優れ、月経不順、月経困難、過月経に加え、子宮の強壮、受精、妊娠のハーブとしても知られており、まさに女性のためのハーブと言えます。さらに外用として首や関節のこわばりなどにも有効です。
栽培
日向で水捌けの良い肥沃な脆い土壌を好み、繁殖は春に30cm間隔で種を蒔き、成長したら更に1mの間隔を広げましょう。寒冷地では一年草として扱われるますが、冬は屋内で保護する必要があります。収穫は、塊茎をそのまま薬とするか、乾燥させて煎じ薬や粉末、薬用オイルに加工しましょう。
歴史
アスパラガスは2000年以上野菜として栽培されており、食用だけでなく薬用ハーブとしても注目され、利尿作用や緩下作用もあることから、「offichinalis」の名前が与えられました。
アスパラガス
まとめ
アスパラガスは煮てよし、焼いてよし、食ってよしの3拍子揃った野菜でおまけにアスパラギン酸を含んでいるため疲労回復に効果的。
シャタバリと呼ばれる品種は女性の滋養強壮に対してとても良く、性欲減退や月経不順などの症状にいいですよ。