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ハーブ解説 Part360

今回は“atractylodes”。いわゆる白朮(ビャクジュツ)と呼ばれているハーブについてです。

Atractylodes macrochephara

読み方:アトラクティロデス・マクロケファラ

根茎性の多年草で主に東アジアに分布しており、中国や朝鮮半島、日本などの牧草地に自生しており、伝統的に漢方薬として利用されています。

茎は直立しており、ずんぐりとしたイボのある枝と切り込みの入った先の尖っている鋸歯状の葉が特徴です。夏には直径3.5cm程のアザミのような花を咲かせ、剛毛のある種子ができます。

各種利用法

薬用

中国では白朮(ビャクジュツ)と呼ばれ、主に消化器系に作用するほか、利尿、血糖値降下、細菌感染症予防作用があります。

胃腸の虚弱にスペインカンゾウと合わせて利用するほか、バイカルスカルキャップと合わせれば妊娠中の血液強壮、緑内障、夜盲症に効果があります。

栽培

日向で半日陰という条件で水捌けさえ良ければどこでも育つほど丈夫な植物です。繁殖には春に種をまいて増やしましょう。収穫は秋に根茎を掘り上げて焼くことで強壮剤にすることが可能です。

記録に残っているのは中国の本草書「新修本草」で、現代は需要が拡大して大規模栽培されています。
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