今回は“Azadiracta アザディラクタ”と呼ばれる色んな用途のある木をご紹介。
Azadiracta
樹脂を分泌する高木2種類からなっており、成長が早く、熱帯では人気のある植物となっています。
Azadiracta indica
ペルシャ語で「高貴な木」を意味するazzaddhiraktという単語が語源です。
長さ30cmになる複葉を付ける常緑樹です。
春から初夏にかけて香りの良い花が円錐花序の付き、黄色から茶褐色の液果が実ります。
また、木材は加工しやすいですが嫌な匂いを発するのが特徴です。
各種利用法
利用部位:葉・樹皮・種子・オイル・樹脂
実用
種子からは非揮発性のマルサゴオイルというものが採れ、このオイルには防虫、防腐成分を含みます。
さらに葉は図書館や博物館の標本館などで防虫に利用されるのです。
精油も防虫剤に利用され、特にイナゴからの襲撃から守ってくれるほか、整髪料としても使われることがあります。
さらに樹脂は、石鹸、歯磨き粉、スキンローションに加えられています。
薬用
苦味のある強壮性のハーブです。変質、解熱、消炎、治癒促進、全機能の改善作用、多岐にわたる寄生生物の駆除、殺虫、殺精子作用があります。
内服としてマラリア、肺炎、リューマチ、関節炎、黄疸、腸内寄生虫、皮膚疾患に利用されます。
外用薬では白癬、湿疹、シラミ、真菌感染症、関節及び筋肉痛に使われます。さらに最近の研究で抗マラリア成分があることが明らかとなりました。
また、アーユルヴェーダでは重要な解毒薬の一つとされ、治療薬として長く利用されていました。
栽培
栽培品種で非耐寒性の植物です。日向の水捌けの良い土壌を好み、痩せた土地でも耐えることが可能です。
最低気温は15~18℃を維持し、繁殖は種子が熟したらすぐにまけばOKです。
収穫は樹皮と樹脂は必要に応じて適宜収穫し、生のまま使用するか、乾燥させてから加工しましょう。種子は熟してから収穫し、抽出します。
Azdiracta
まとめ
樹脂から材木など様々な用途のある木で南米では人気のある植物。
さらに様々な薬効もあるため薬としても使える可能性がある。
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