今回は世界中で飲まれている飲み物の原料となるチャノキをハーブの視点でご紹介。
Cammellia chinesis
カメリア・キネシスと読み、私達が普段飲んでいるであろうお茶の原料です。100から150種の栽培品種があり、特に商業上最も重要とされているのが、この品種です。
学名のCammelliaはイエズス会所属の薬剤師、ジョージ・ヨセフ・カメルという人物にちなみ、フィリピンに自生する植物の歴史を本にまとめた人です。
固い艶のある葉を持つ常緑低木で、冬の雄しべが密生する直径約2.5cmの白い花が葉の脇に生えます。その後、大きな油室の種子を結びます。
Camellia chinesis
各種利用法
ハーブティー
数種類の製品が知られており、私達日本人にはおなじみの緑茶、茶葉を発酵させたものがかつては戦争の原因となった紅茶、さらに本場中国では沢山の種類がある中国茶、さらに烏龍茶を蒸留したアブソリュートティーなるものもあるようです。
薬用
豊富なポリフェノールを含むことが知られており、抗酸化作用に優れています。
そのため心臓疾患や脳卒中、がん予防に効果が期待できる反面、10~24%のタンニンを含んでいるため食道がんのリスクが高まるという一面もあります。
タンニンはお茶にミルクを入れることで中和することが可能です。
下痢、赤痢、マラリア、胃腸炎などの症状には内服し、眼のただれや軽いキズ、虫刺されには外用することが可能です。
栽培
栽培品種で耐寒性があります。日向か半日陰で湿った肥沃な土地を好みます。繁殖は種子が熟したら春の15~18℃頃に蒔きましょう。
夏にまく場合は、最低気温18℃以上がベストです。乾燥し種子を使う場合は芽を出しやすくするためにヒビを入れておく必要があります。
また、チャノキはは1mの高さに刈り込むのが普通です。
Cammellia chinesis
まとめ
私達の生活に欠かせない飲料である緑茶や紅茶の原料で前者は生の葉を、後者は発酵させたものを抽出したもの。
ポリフェノールの一種カテキンを豊富に含んでいるので抗酸化作用に優れているハーブでもあります。
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@けむさん
今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。