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ハーブ解説 Part377

今回解説するのは温帯地域に分布するケンタリウムというハーブ。

Centauriumとは?

約40種が温帯地域に分布しており、ヨーロッパや南西アジアの砂丘や草地が原産で、いくつか北半球に帰化している、変異性に富んだ小さな多年草です。

この属は非常に苦く、ニコラス・カルペパー著「イギリスの治療者・ハーブ(1653)」の中では”いい薬だがあまりにも苦い”と言わしめるほどです。

この苦味の正体はグリコシドという化合物で、肝臓や胆嚢を刺激して胆汁の分泌を促進し、食欲や消化を促進するという働きがあります。

C.erytharea

読み方:ケンタウリウム・エリサレア

根本から長さ5cmの長円形の刃がロゼット状に生え、夏には枝分かれした镸茎に5弁ピンクの花が密生して咲きます。

各種利用法

利用部位:全体

薬用

非常に苦く、辛味のあるハーブで、消化器系の強壮、解熱作用があります。

主な使われ方として、消化不良、胆嚢機能不全、肝炎、黄疸、回復期の食欲不振、発熱性の疾患に内服されます。

また、この苦味成分を活かすには、食後30分前に摂取するのが効果的です。

妊娠中の使用は禁忌です。

栽培

耐寒性のある栽培品種です。日当たりの良い中性からアルカリ性の土壌を好みます。収穫は夏に花が咲いたら収穫し、乾燥させてから成分抽出液や成分浸出液に加工しましょう。

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Kemu
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